ハント連邦保健相が確認発言
ファイザー・ワクチンのオーストラリア初入荷は今週中に予定されているが、同ワクチンは零下70度以下で保管しなければならず、連邦政府のマイケル・マコーマック副首相は、「ファイザー・ワクチンを国内全土に配布することは全く失敗なしというわけにはいかないだろう」と発表している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
また、ハント大臣は、「ワクチンの流通は世界中で激烈な競争があり、詳細を明らかにすることは気をつけなければならない」と語っている。
ワクチンが到着すればまず医薬品管理局(TGA)の検査があるが、ハント大臣は、「2月中にファイザー・ワクチンを健康弱者や優先グループに接種する用意はできている」と語った。
「TGAは、員数が合っているかどうか、空輸の際に温度が上昇するなど品質が損なわれるような事故がなかったかどうかなどを点検する。まず、すべてのワクチン瓶が破損していないかどうか、封印が破られていないかどうかなどを検査し、その上でバッチ検査をする。バッチ検査はヨーロッパで出荷前に行われているが、オーストラリアでもさらに追加で検査する。私達の優先課題は安全安全安全だ」と語っている。
オーストラリアはファイザー社と協定を結んでおり、4月から6月にかけての3か月で300万用量のワクチンの供給を受けることになっている。
ハント大臣は、「今週の入荷は8万用量だが、その後さらに続いて入荷すること期待している。しかし、過去に起きたマスクや検査キットの入荷遅れと同じで現物を受け取り、確認するまで安心はできない」と語っている。
DHLのコールドチェーン・ロジスティクス施設を視察したマコーマック副首相は、「オーストラリアが過去に経験したことのないような大規模なロジスティクス任務だ。何の失敗もなく進むとは考えていない。批判を受けることもあるだろうが、政府は一刻も早くワクチンを国民に届けるためにできる限りのことをするのは確かだ」と語っている。
■ソース
Australia’s first shipment of Pfizer vaccine due to arrive in coming week, Health Minister Greg Hunt confirms