NSW州の前線労働者にファイザー・ワクチン

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22日より医療従事者、隔離職員ら最優先グループに

 NSW州では来週より最優先グループにファイザー/バイオンテック・ワクチンの接種が始められる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2月17日、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相が発表したもので、「22日より州の3万5千人の最前線労働者にワクチンを接種する」と発表している。

 また、州内のホテル隔離作業に携わっている1万人ないし1万5千人の職員も最優先グループとして接種が受けられる。

 NSW州内では3週間かけてウェストミード、リバプール、ロイヤル・プリンス・アルフレッドの3病院で接種が行われる。また、連邦政府は今後3週間をかけて全国の高齢者介護施設に配布することになっており、グレッグ・ハント保健相は、「次の段階の接種作業も計画しており、国民には自分の番が来るまで今しばらく辛抱してもらいたいと語っている。

 国境警備係官とホテル隔離作業職員が最優先グループでそれに続いて海外からの帰国者渡航者の検査をする医療従事者などがワクチン対象者としてリストに上がっている。

 ベレジクリアン州首相は、「このワクチン接種作業はコロナウイルス対策として非常に重要な展開になる。最初の接種作業はそれほどの規模ではないがその後の2,3週間の間に規模は急激に大きくなる」と語っている。

 ケリー・チャント州主席医務官は、「2月22日のワクチン接種開始はコロナウイルス規制を軽減する旅への始まりだ。2021年末頃には今とは大きく違った状況になっていると楽観している」と語った。

 さらに、「接種最優先はコロナウイルスに暴露されるリスクのもっとも大きい人達を守るためだ。接種作業は段階的に行うことになっており、一つの職場で一時に全員が接種を受けることがないようにしている。たとえばホテル隔離作業職員全員に同じ日に接種して、翌日から患部の痛みが出たり、気分が悪くなったりすれば隔離作業に支障が出てしまうからそれは防がなければならない」と語っている。

 また、グラディス・ベレジクリアン州首相は、「もしホテル隔離職員一人が予防接種を拒否した場合にどうするかなども検討している。政府の目標はホテル隔離職員全員が接種を受けることだが、ホテル隔離で働くために喜んで接種を受ける人は十分にいると思う」と語っている。
■ソース
NSW frontline workers will receive Pfizer COVID-19 vaccine from next week

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