個々人のコロナウイルス予防接種登録義務化
2月22日、個々人のコロナウイルス予防接種記録のAustralian Immunisation Register登録を義務化する修正法案が連邦議会を通過した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
Australian Immunisation Register Act 2015修正法案は、GP、薬局などコロナウイルス・ワクチン接種担当者が連邦政府の登記簿に被接種者を報告することを義務づけるもので、オーストラリア国内国外での接種を問わない。
また、この修正法で被接種者情報を提出しない接種担当者には罰則も科せられる。この修正法成立以前には、学校単位で予防接種が行われたり、プライベートに接種を受けた場合には被接種者の記録提出は任意だった。
修正法成立後は、被接種者個人の接種情報をRegisterに届け出なければならない。また、この情報は当人がMyGovで閲覧できる他、閲覧を認められた政府省庁職員のみが医療その他の目的で閲覧することができる。
登録後は、被接種者はスマートフォンのappを通して接種証明を提出することもできる。今後、航空交通機関を利用する時はスポーツ・スタジアム、劇場への入場などで接種証明が必要になる可能性もある。
ただし、健康上の理由で接種を受けられない人々が接種証明で不利になる場合には差別行為があったと認定される可能性もある。そのため、航空会社は健康上の理由で接種を受けていない人が飛行機に乗る場合の措置を用意しなければならなくなる。
また、職場などでは経営者も被雇用者も職場の安全衛生を維持する義務が課せられるため、業種によっては経営者が被雇用者に接種を要求することができるようになる。一方、被雇用者が大勢と接触する必要のない職場では経営者が被雇用者に接種を要求することはできない。
ワクチン接種が始まり、修正法が成立した現在、この法の結果が今後明らかになっていくとしている。
■ソース
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