ワクチン接種スケジュールと最初の接種地区
2月18日、連邦政府のブレンダン・マーフィ教授が国内のコロナウイルス・ワクチン接種プログラムを発表し、同時に最初の接種実施地域などを発表した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
また、グレッグ・ハント保健相は、「最初にファイザー・ワクチンを接種する中には、200市町の240箇所の高齢者施設も含まれている」と発表している。
ただし、ファイザー・ワクチン接種を最優先で受けるのは日常的にコロナウイルス感染者と接する可能性のある隔離・税関職員、次いで感染すると被害の大きくなりがちな高齢者・障害者施設入居者と職員となっている。
ハント大臣は、「このリストはワクチン接種第一陣の実施市町だ。NTのアリス・スプリングスもあり、ACTのウェストンやナラバンダもある。TASのバーニーやサマーセットもある。すべてリストにある」と語っている。
また、全国大都市の病院16箇所を「ファイザー・ワクチン接種ハブ」にしている。第一回の接種対象になった高齢者施設は保健当局者が慎重に選んでおり、リスクの考えられるところを優先し、さらに都市部と田園部などまんべんなく選んでいると語っている。
元連邦主席医務官のマーフィ保健省事務次官は、「ハブに指定された病院は、現在のところもっとも感染リスクの高いホテル隔離職員に割り当てられている。ワクチン接種でホテル隔離職員と国境警備係官の感染を防ぐと同時に万一感染しても重症にならないことを希望している。初回はとりあえずそれが最優先グループだ」と語っている。
マーフィ教授は、「これからの何週間か、我が国の予防接種の歴史で最大かつ最も複雑巨大な作業になる。大勢の人が関わり、膨大な量の計画が建てられることになる。保健省は、これほどの難事を迅速に遂行しなければならない人々に非常な感謝の念を抱いている」と語った。
また、マーフィ教授とハント氏は、接種計画進行中にコロナウイルスのアウトブレークが発生するなどした場合、AHPPC会議を招集し、AHPPC会議で地域包囲接種が勧告された場合、アウトブレーク地域を包囲する形で接種を進めるなどの臨戦態勢ができている、と語っている。
■ソース
Details of Australian coronavirus vaccine rollout announced, including locations for first jabs