Healthcare Australia、政府に医師資格虚偽申告
QLD州の高齢者介護施設でコロナウイルス・ワクチン接種を担当していた医師が入居者2人に規定の4倍の量のワクチンを投与した事故は問題がさらに拡大している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
事故を起こした医師はHealthcare Australia(HCA)社が臨時に雇ったもので、同社は政府に同医師のワクチン接種資格を虚偽申告していたことが明らかになり、ジェーソン・カートライトCEOが引責辞職した。
また、同社は今週末までに同社の経営する高齢者施設の入居者全員に接種できないことが明らかになり、さらに1社がワクチン接種を担当することになるなど混乱が続いている。
グレッグ・ハント連邦保健相は、「これまでに全国で17,500人の接種が完了した。1aグループの接種が6週間以内に完了することは自信をもって言える」と語っている。
HCA社は、同社の社員や医師が複数の隔離ホテルや事務所で仕事をしていることがメディアで暴露されており、一方、VIC州のコロナウイルス感染第二波でホテル隔離から市中感染が広まった事態を受けて設立された調査委員会で、ホテル隔離プログラム、感染を防ぐため隔離ホテルの警備担当者は一つのホテルを担当し、複数のホテルを掛け持ちしてはならないと勧告し、ダニエル・アンドルーズ州首相もそのように確言した。
しかし、VIC州でHCA社の複数の社員が隔離ホテルで働いた後、同社の事務所に出社していたことが明らかになり、カートライトCEOが、「社員に在宅勤務を許すと仕事をせずに家でNetflixを見ているのだろう」と考え、社員の在宅勤務を許さなかったことが暴露されている。
同社は、WA州、NTでもホテル隔離作業を請け負っており、WA、NSW、VIC州でコロナウイルス緊急出動業務も政府と契約していることが伝えられている。
一方、ハント連邦保健相は、「国内6つの州、準州の高齢者介護施設での接種業務を請け負っているAspen Medical社の作業は順調に進んでいる」と語っており、保健省は、2月24日夜にHCA社に雇われている接種担当者の資格をすべて洗い直したが、マイケル・キッド主席医務官代理は、「事故を起こした医師は、ブリスベンの事故のあった高齢者介護施設でただ一人のHCA診療担当者だったことが明らかになっており、同社の人員配置について調べ上げている」と語っている。
■ソース
Healthcare Australia boss stood down over COVID-19 vaccine bungle