NSW州はQLD州からの入域者に接触追跡と警報
NSW州はコロナウイルス規制緩和を進める方向にあるが、QLD州ブリスベン市の陽性者3人発生を受け、QLD州からNSW州に入った帰宅者や旅行者に接触追跡で警報を送っている。一方、QLD州保健局は3人と3月初めのクラスターとの間の「失われた環」を突き止めた。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
NSW州保健局は、QLD州の状況の監視を続けると発表しており、3月29日午前零時1分を期して、2020年3月のパンデミック宣言後よりも緩やかな規制に戻ることになる。
ジャネット・ヤングQLD州主席医務官は、「3月25日に陽性と判定された26歳の男性の兄弟が検査で陽性と判定されたが、血清検査の結果、この兄弟は2週間前にブリスベン市のプリンセス・アレクサンダー病院で起きたクラスターに関連して感染していたが、その後、快復していたと判断された。兄弟2人とストラスパインの男性1人の3人は同病院のクラスターと同じイギリス型変異株に感染している。
また、NSW州当局は、3月11日以降にブリスベン市またはモートン・ベイ地方自治体を訪れた後、NSW州に入った者は州保健当局の申告書に記入提出し、接触追跡で必要が起きた場合に保健局から警報が入るように用意することと指示が出ている。また、追って発表があるまで、NSW州内の病院、高齢者・障害者介護施設には不要不急の訪問を避けるようにとの指示も出ている。
また、ブリスベン、モートン・ベイ地域で3人の陽性者の立ち寄り先に3人と同じ時間帯に立ち寄ったことのある者はNSW州への入域を禁じられいている。
NSW州のコロナウイルス規制緩和により、パブ、ナイトクラブその他の施設でのダンスが解禁になる。また、個人宅に招くことのできる人数、結婚式、葬儀参加者にも上限がなくなり、宗教施設を含めて歌唱にも制限がなくなる。また、公共交通機関でのマスク着用は義務から勧告に格下げされる。
■ソース
Queensland finds missing link to cluster as NSW set to ease restrictions