3日間のブリスベン・ロックダウン後新陽性者ゼロ
QLD州は3月29日から同31日まで大ブリスベン地域にロックダウンを宣言し、その間に10人を超える市中感染陽性者を出したが、ロックダウンが終了して2日めの4月2日、グッド・フライデーには市中感染陽性者はゼロだった。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
アナスタシア・パラシェイQLD州首相は、「4月1日午後8時までに8人が陽性と判定されたが、7人はホテル隔離中の海外帰国者で、市中感染は1人だけだったが、これは新陽性者ではなく、過去の症例で、この患者は、3月初めにプリンセス・アレクサンドラ(PA)病院で感染した医師と、最近になって10人を超える陽性者が出たが感染経路がつかめなかった症例とを結ぶ『失われた環』であることが突き止められた」と発表している。
ジャネット・ヤング主席医務官は、「この『失われた環』は看護師を務めており、3月初めに感染した医師と同じPA病院で同じヨーロッパから来た旅行者から感染していた。また、この看護師は無症候性感染者で自分で気づかないままパートナーも感染させていた。彼女のパートナーは、ブリスベン北部の男性とは友人同士であり、その男性を感染させ、そこからクラスターが始まっている。失われた環が突き止められてほっとしている。看護師は当時ワクチン接種を受けておらず、3月10日から同23日頃まで感染力を持っていた」と語っている。
ヤング主席医務官は、「看護師は3月30日に検査を受けて陰性の判定が出ていたが再度検査を受けることになっている。QLD州の新しい規則では、コロナウイルス患者の治療をする医療従事者は少なくとも一度はワクチン接種を受けていなければならない」と語っている。
さらに、「PA病院クラスターは完全に制圧できたか?」との質問に対して、「100%自信があるとはいえない。全員が予防接種を受けるまでは100%の自信はない。どこかにまだ患者がいないとはいえない。だからこそ今後14日間は社会規制やマスク着用義務を続けなければならない。最後の患者から14日間の潜伏期間を2回過ごして新陽性者ゼロを記録して初めてクラスターの終熄を宣言する」と語っている。
■ソース
‘Missing link’ to Brisbane PA Hospital cluster found