午前3時を2時に逆戻し、10月3日まで正規時間
今年もデーライト・セービング・タイム、通称夏時間の終わりがやって来た。4月4日(日曜日)午前3時には1時間戻し、午前2時になる。今年はたまたまこのデーライト・セービング・タイム終了がイースター・ゴールデン・ウィークと重なっており、1時間ゆったりと過ごすことができる。
ABC放送(電子版)が伝えた。
このデーライト・セービング・タイム制を実施しているのはNSW、VIC、SA、TAS4州とACTだけで、熱帯・亜熱帯地域にまたがるWA、QLD両州とNTは実施していない。
1日の周期が1時間変わることで体内時計と1日のルーティーンの間にずれが起きることから心理的な影響もあるとされている。デーライト・セービング・タイムの始まりと終わりの後しばらくの間は気分的にゆとりを持つことが勧められている。
コンピュータ、スマートフォン、タブレットなどは自動的に時間調整する機能がついているが古い機器ではそのような機能がついていない場合もある。
このデーライト・セービング・タイムについては世界的に廃止論も高まっており、EUも廃止機運が出ている。歴史的には2つの世界大戦時の1917年、1942-44年の期間に燃料節約の意図で実施され、オーストラリアでは1971年、石油枯渇が言われ始めた時期に実施されている。ただし、低緯度では日照時間の変化は小さく、高緯度ほど変化が大きくなるため、低緯度地方ではこの制度の恩恵は小さく、高緯度ほど大きくなる。
WA州は何度も試験実施しているが4回の州民投票で否決されており、QLD州は試験実施の後、1992年の州民投票で否決されている。また、NTは第二次世界大戦後は一度も取り沙汰されたことがない。
■ソース
Daylight saving time is coming to an end. Here’s how it will affect you this Easter long weekend