「もっとGPの参加がなければファイザーは不可能」

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ベレジクリアンNSW州首相が連邦首相に苦言

 6月28日午後に開かれた全国閣僚会議で、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相が、スコット・モリソン連邦首相に対して、「ファイザー・ワクチン接種を実施するためにはワクチン接種計画にもっと大勢のGPを参加させなければならない」と苦言を呈した。

 同日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 ワクチン接種計画は連邦主導と言いながら、連邦運営の接種所設立がはかどっておらず、州政府が運営する大規模接種所を設立することで肩代わりしてきた。また、ファイザー・ワクチン接種の引き受けに署名したGPはNSW州でも140名にとどまっており、ベレジクリアンNSW州首相は、「ファイザー・ワクチン接種計画を遂行するには余りにも少ない」と抗議の声を挙げている。

 また、「NSW州は、海外からの帰国者や渡航者を大きい割合で引き受けており、余力は小さい。アストラゼネカ・ワクチンを段階的に縮小していく上でファイザー・ワクチンを段階的に増やしていかなければならないが、そのためにはもっとGPの協力を求めなければならない」と語っている。

 また、「ファイザー・ワクチン接種計画は実施の何週間、何か月も前に立案しておかなければならない。他のレベル(連邦レベル)でその作業をやっておらず、いらだちを感じている。国民全員がワクチンを受けられるよう、政府が手配しなければならないし、ワクチンを用意しておかなければならない。また、十分な数のGPが接種開始を待ち受ける状態でなければならない。私はこのことを何週間も前から言い続けてきた」と語っている。

 これに対して、連邦政府は、「今週のファイザー・ワクチン接種作業に向けて全国でGP236人の参加を得た。そのうち51人はNSW州だ」と語っており、同州では合計140人になる。
■ソース
Berejiklian warns NSW cannot deliver Pfizer without more GPs

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