大シドニー地域のロックダウン延長の可能性も
大シドニー地域のロックダウンが続くNSW州では7月1日午後8時までの24時間のコロナウイルス新陽性者発生数が過去1年間で最大になっている。
7月2日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
7月1日夜までの24時間の新陽性者数は31人にものぼり、ボンダイ・クラスターのこれまでの1日の新陽性者数からさらに突出している。
そのため、1週間後に予定されている大シドニー地域のロックダウンがさらに延長される可能性も予想される事態になっている。
1日の新陽性者31人という数字は、NSW州内の過去のクラスター、クロスローズ・ホテル、アバロン地区、ベララ地区などのクラスターを上回る勢いであり、しかもこの31人のうち5人は現在のクラスターとの関係が見つかっておらず、ウイルスが市中に潜伏している可能性も捨てきれない。
さらには、31人のうち、感染力のある時期に隔離していたのは11人のみ。また、3人は感染力のある時期の一部で隔離していた。さらに12人は感染力のある時期に市中で活動しており、残る5人は現在感染経路などの調査が進められている。
ケリー・チャントNSW州主席医務官は、Australian Health Protection Principal Committeeに向けて、ロックダウン延長が必要になる可能性も報告した後の記者会見で、「委員会との話し合いの内容を明らかにすることはできないが、規制を緩和するためには患者が感染力のある時期に社会を移動して回ることを防がなければならない」と語っている。
また、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「新感染者の立ち寄り先として新しく浮かび上がった施設にはバンクスタウンのスイミング・スクール、サウス・ストラスフィールドのクロスウェイズ・ホテルなどがあり、ロックダウン前の感染者の活動状況を反映している。今後2,3日はロックダウン前に感染していた人々に症状が現れことになり、新陽性者の数は今後もしばらくは増えることに予想される。来週頃からロックダウンの効果が現れてくることと期待している」と語った。
■ソース
NSW COVID lockdown could be extended as daily cases highest in 12 months