シドニーの病院で見舞禁止措置

SHARE

感染介護職員総数4人に

 シドニー都市圏西部とノースショアの2病院に勤務していた未接種の看護学生がコロナウイルス陽性と判定され、濃厚接触の可能性がある医療職員500人以上が隔離に入っており、シドニーの病院は「レッド・アラート」状態で病院、高齢者介護施設の見舞いも禁止されている。

 7月6日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 同日、感染職員から6人の入居者が感染したシドニー都市圏北西部、ボーカム・ヒルズの高齢者介護施設、SummitCareでは請負の清掃員を含めて130人の職員が濃厚接触と判断され、2週間の隔離に入っている。また、ロイヤル・ノース・ショアとフェアフィールドの2病院でも400人を超える職員が2週間の隔離に入っている。

 7月6日、SummitCareは、全職員の検査の結果、感染者は4人になったと発表している。陽性入居者はすべてウェストミード病院で医師の観察を受けている。

 NSW州保健局は大シドニー地域の約50の病院で見舞い禁止措置が取られている。地域としてはウロンゴン、シェルハーバー、中部海岸、ブルーマウンテンで末期患者見舞いなど特別な事情がある場合を除いて一切の外部からの訪問が禁じられている。また、同じ地域で高齢者介護施設の見舞いは子供も含めて一切禁じられており、特別な事情の場合には許可を取らなければならない。

 NSW州保健局広報担当官は、「この禁止措置は軽々に決めたものではない。政府としては脆弱な患者や重要な医療体制を危険にさらすことは避けなければならない。ただ、出産女性のサポートや小児患者のケア、末期ガンなどの苦痛緩和医療など特別な事情に限ってはそれぞれの施設で人道的な配慮で取り決めるようになっている」と語っている。

 「レッド・アラート」では、末期患者のケアや、介護、緊急医療のためなどごく特別な条件を満たした場合にのみ施設訪問が認められる。
■ソース
Sydney hospital visits blocked under red alert as fourth aged care worker tests positive

SHARE
Google Adsense
[the_ad_placement id="single-new-bottom"]