NSW、ロックダウン規制尻目に違法パーティ

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警察のパトロール、167件の違反通告書発行

 シドニー都市圏のロックダウンと社会規制執行のために警察官を増員して感染多発地域のパトロールを行っているNSW州警察は、現在禁止されているパーティや外出制限令違反を摘発、167件の違反通告書(PIN)を発行した。違反には最高$1,000の罰金が科せられる。

 7月10日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 シドニー都心部ケント・ストリートのMeriton Suitesホテルでは6人の客がコロナウイルス・ロックダウン規制違反と判明したことから、規制遵守確認検査を始めた。

 今回のコロナウイルス・アウトブレークでは、パーティや人の集まりが大きな感染経路になっており、シドニー市内のホテルでの人の集まりを重点的にチェックしている。また、市東部ランドウィックの民家に8人が集まっているところを摘発され、中部海岸地域ではバースデー・パーティの6人が摘発されている。州警察のギャリー・ウォーボイズ副長官は、「このような行動は社会を侮辱する行為でしかない」と非難している。また、7月9日夜にMeriton Suitesホテルで検挙された26歳の女の場合には他の容疑で逮捕状が出ていたことが判明している。同ホテル側は警察の捜査に全面的に虚力している。

 ランドウィックのグループの場合には、市民の通報で警察官がアーサー・ストリートの民家に出動したところ、31歳から50歳までの男性8人が集まっており、1人は浴室のシャワー・カーテンに隠れていた。

 中部海岸では、9日午後10時にジ・エントランスの民家に警察官が出動し、18歳のバースデー・パーティに集まっていた者のうち5人が民家の住人ではないと判明したため、各人に$1,000の罰金通告書が手渡された。

 今回のクラスターでは、シドニー都市圏南西部ウェスト・ホクストン地区のバースデー・パーティは、ロックダウン直前の6月19日に開かれたが、たった1人の感染者の参加でその後45人の感染に広がっている。また、ウォータールーのもう一つのMeriton Suitesホテルではロックダウン初日に人が集まっており、その後合計35人の感染につながっており、7月9日に新たに陽性と判定された者も10人にのぼっている。

 7月9日には州警察は新しいコロナウイルス震源地とされるフェアフィールド市域に100人の警察官を送り込んでロックダウン規制執行活動を行い、逮捕者は出なかったが、67件の違反罰金通告書を発行した。
■ソース
NSW Police target parties and illegal gatherings amid COVID lockdown, with 167 PINs issued

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