大シドニー地域ロックダウン長期化する見通しに
大シドニー地域のロックダウンは当初の2週間から少なくとも4週間以上になる見通しが強まっており、膨大な経済的打撃が予想されるため、スコット・モリソン連邦政府はコロナウイルス被災緊急援助給付金の増額の考えを明らかにした。
7月13日付ABC放送(電子版)が伝えた。
ロックダウンで休業を余儀なくされた事業所でこれまで週労働時間が20時間以下だった者の援助金給付額はこれまでの$325から$375に、週20時間を超えていた者はこれまでの$500から$600ドルにそれぞれ引き上げられることになった。いずれもシドニー・ロックダウン中に週単位で給付される。
また、ロックダウンのために収入が大幅に減った中小零細事業所に対する援助金は連邦とNSW州とが分担して支出する。
この新規援助金パッケージは、今後、いずれの州、準州でもロックダウンが長期化した場合に適用されることになる。
また、事業所の事業収入が30%以上減ったことを証明できれば、週$1,500から$10,000までが支給される。これも連邦政府と州政府が共同負担することになる。
この援助金は、ロックダウン前の被雇用者の雇用を維持することが条件で、給料総額の40%を上限として給付される。
これらの援助金制度は総額で週5億ドル程度になり、今回の場合、NSW州政府と連邦政府が50対50で負担する。NSW州の場合、300万人程度の労働者がこの事業所援助金対象になると推定されている。
モリソン連邦首相は、「シドニーのロックダウンが長期化すると予想されるため、新しい措置を取ることが必要になってきた。そのため、新しい援助計画を発足させることになり、NSW州がその手始めとなる。また、この制度はロックダウン4週目から申請できる」と語っている。
■ソース
COVID-19 support payments increased for Greater Sydney amid likely protracted lockdown