NSW州政府、州全土に緊急ロックダウン発令

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8月13日夜までに新陽性者466人、死者4人

 8月14日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州で8月13日午後8時までに466人が国内感染陽性、しかも、コロナウイルス・デルタ株感染は大シドニー地域から州内の各地に飛び火しており、さらに死者も4人を数えたことを発表したと伝えている。

 同日午前11時の定期記者会見ではグラディス・ベレジクリアン州首相は州全土ロックダウンの可能性を口にしなかったが、同日午後にはジョン・バリラロ州副首相がツィッターで、「シドニー地域のコロナウイルス状況の急激な変化を考慮し、人的移動を最小限に抑え、社会を守るため、州郡部全域に外出制限令が導入される」と伝えており、さらに、郡部選出議員には州全体に同日午後5時より7日間のロックダウンが発令されることを伝えていた。

 さらに、午後3時45分にはベレジクリアン州首相がツイートし、「記者会見後に州内郡部の複数の地域について公衆衛生問題で答申を受けた。その答申に従い、本日午後5時より郡部全域に7日間のロックダウンを実施する。そのため、州全域がロックダウンに入った」と伝えている。

 また、郡部でこれまでにロックダウンや規制が敷かれていた地域もすべて新しい7日間のロックダウン規制が適用されるようになった。

 現在、大シドニー地域では自宅から10km圏内で買い物や運動ができるが、8月16日午前零時1分より、自宅のある地方自治体内自治体外に出る場合にも自宅から5kmの圏内と制限が厳しくなる。バリラロ州副首相は、「郡部では距離規制が柔軟に適用される」としている。また、このロックダウン中営業できる小売店、サービスは現在大シドニー地域で実施されているのと同じ規制が適用される。

 また、大シドニー地域でロックダウンに加えて特別規制が課せられている12の南西部・西部自治体域の規制は継続する。また、事業経営者は現実的に可能な限り被雇用者に在宅勤務させなければならない。

 学校は基本的にロックダウン中は休校となるが、社会的に必要不可欠な職種に従事する世帯では児童を通常の授業時間に合わせて学校に預けることができる。

 外出時は必ずマスクを携帯し、屋内公共空間だけでなく、戸外での作業、野外マーケット、屋外商店街、屋外での行列待ちなどではマスクを着用しなければならない。

 郡部で15日に結婚式または葬儀が予定されている場合、14日午後5時のロックダウン以降も16日午前零時1分までは結婚式、葬儀を予定通り実施することができる。

 それ以降は、葬儀、追悼式を直接執り行う者を除き、最大10人までの参列が認められる。
■ソース
NSW COVID restrictions: What are the rules across the state?

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