VIC、新たに25人を国内感染陽性と判定

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半数以上が感染力のある時期に市中を移動

 8月15日付ABC放送(電子版)は、8月14日午後8時までの24時間に32,286人のコロナウイルス検査で25人が陽性と判定されたが、そのうち13人が感染力のある時期に外出し、市中を移動していた。また、21人は既知の感染者やクラスターとの関連が突き止められているが、4人は感染経路が不明で現在調査中と報道している。

 マーチン・フォリー保健相は、「できれば1日に4万人以上の検査を続けたい。ごく軽い症状でも感じたら直ちに検査を受けてもらいたい」と語った。

 また、感染経路不明の感染者が出ていることについても、市中にまだ突き止められていないウイルスが潜伏しているのではないか、と懸念されている。その中には現在のアウトブレークで最初に陽性判定を受けた2人の他、メルボルン都市圏全域にわたって少なくとも6人が感染経路不明のままになっている。また、新たに陽性判定を受けた中には、社会的に不可欠な職種の従事者もいる。

 ディーキン大学の疫学専門家、キャサリン・ベネット教授は、「毎日のように感染経路不明の陽性者が出ており、このような感染者については上流下流双方で調査し、全体的な感染状況の中でどこに位置するかを判断しなければならない。また、これまでに検査を受けていない感染の連鎖を探らなければならない」と語っている。

 また、感染力のある時期に自宅隔離せず市中を移動する感染者も多く、ウイルスに曝露されたおそれのある場所は昨日には500箇所近くまで増えている。また、「感染が憂慮される施設の一部は1週間以上も前にさかのぼることになり、一部の感染者は検査を受けるまでに数日間市中を移動して回っていたことを示している。そのようなウイルス曝露のおそれのある場所は州南東部のダンデノン地域、カールトンやポート・メルボルンなどのインナー・シティ地区、さらにバラクラバやブロードメドウズなどの地区まで広く分布している。

 現在、州郡部は規制が少し緩和されているが、大メルボルン地域は6回目のロックダウンの2週間目に入っている。一方、保健局では各地域の汚水を検査しており、ウイルスやその破片が見つかっている地域はシェパートン、レークス・エントランス、カールトン、グレンロイ、ブロードメドウズ、サンシャイン・ウェスト、キャンバーウェル、トルガニナ、ウィリアムズ・ランディングなど各地に広がっている。

 VIC州ではNSW州をレッド・ゾーンに指定しており、VIC州への入州が禁止されている。また、QLD州南東部は現在オレンジ・ゾーンに格下げされ、その地域からVIC州に入州すれば到着から72時間以内に検査を受け、陰性判定が出るまで自己隔離しなければならない。
■ソース
Victoria records 25 new local COVID cases, four unlinked and more than half infectious in the community

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