NSW州警察、ロックダウン違反取り締まり強化

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クロベリーの崖で寄り集まるなど529件違反通告

 州全土がロックダウンに入ったNSW州では警察の指示要請に基づき、グラディス・ベレジクリアン州首相が指示してコロナウイルス・ロックダウン規制や公衆衛生命令の違反取り締まりを強化している。

 8月15日付ABC放送(電子版)は、クロベリーの崖で寄り集まっていた31人のグループの全員に違反通告書を発行するなど529件の違反通告を発行し、たと報道している。

 この取り締まり強化は8月16日より3週間にわたって実施される予定で、罰金も増額されている。

 州警察のミック・ウィリング副長官は、「クロベリーの31人の寄り集まりを解散させるために多数の警察官を出動させなければならなかった」と発表している。

 また、ブラックタウンでは民家の庭でバーベキューをしていたグループに10件の違反通告を発行している。ウィリング副長官は、「私だって友人達や家族と一緒にバーベキュー・ランチくらいしてみたい。しかし、現在はそれどころではない。デルタ変異株は若年層にも広がるタイプであるだけに、若い人々が公衆衛生命令に違反するというのは残念なことだ」と語っている。

 また、ニューカッスルに近いジェスモンド地区の民家ではガレージの中で集まっていた8人に罰金通告書を手渡している。8人は警察官の姿を見ると慌ててガレージの扉を閉じ、居た人々が逃げ去ったが、警察犬が3人を近所で発見した他、民家の住人に事情聴取した。

 ケリー・チャント主席医務官は、「陽性者415人、死者4人はあまりにも多すぎる。現在の状況の重大さをどんなに強調しても強調しすぎることはない。州民全員がそれぞれ努力しなければ、この数は増え続けるばかりだ。全員が責任感をもって行動してもらいたい」と語っている。

 ミック・フラー州警察長官は、「罰金が増額されたが、不平を聞く耳を持たない。これまでも警告してきたが、これからは実行あるのみだ」と語っており、自己隔離違反はその場で$5,000の略式罰金、旅行許可虚偽申告も略式罰金$5,000、接触追跡に対する虚偽申告も略式罰金$5,000、戸外での運動/レクリエーションは別居の者同士は2人までの制限違反には$3,000の略式罰金、大シドニー地域から郡部に無許可で旅行した場合には$3,000の略式罰金などとなっている。
■ソース
NSW Police issue 529 infringement notices for breaches of COVID public health orders

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