NSW州、記録的な681人陽性判定、死者1人

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地方部でも陽性者増加の一途ロックダウン延長

 8月19日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府の発表として、同月18日午後8時までの24時間のコロナウイルス検査で新たに681人が陽性と判定され、連日最悪記録を更新し続けており、また、新たに1人がコロナウイルス感染症で死亡したと伝えている。

 州内地方部も大シドニー地域同様に8月28日までのロックダウン延長が決められ、州北西部のウィルカニアでも新たに3人が陽性と判定されている。

 グラディス・ベレジクリアン州首相は、「NSW州ではこの24時間に11万人のワクチン接種が行われた。これまでに550万回の接種が行われており、州人口の53%が少なくとも1回は接種を受けたことになる」と語っている。

 また、シドニー市南部のセント・ジョージ病院で80代の男性が亡くなっており、デルタ株アウトブレークで61人目の犠牲者となった。男性は基礎疾患があった。

 記録的な陽性者の発生ではあるが、ベレジクリアン州首相は、「これからの2,3週間は厳しいだろうと思うが、今後接種率が向上すれば日常生活も落ち着きを取り戻すことができるだろう」と楽観的な見通しを語っている。

 さらに、「国内のどの州も一定の接種率に達して、交通を開放すればデルタ株が忍び込んでくるという事実を認めなければならない。デルタ株を相手にしてオーストラリア全体で陽性者ゼロが達成できるふりをすることはできない。ドハティ報告書の内容の通り、完全接種率80%を実現すれば、社会や国境を開放しなければならず、人はデルタ株と共存しなければならない。NSW州は国内のどこよりも先にそのことを学びつつある」と語っている。

 また、NSW州西部のアウトブレークが憂慮されており、18日午後8時までの24時間に新たに25人が陽性と判定され、西部地域の陽性者総数は167人になった。また、ダボ市だけでも新たに20人が陽性と判定されている。また、18日午後8時以降にも先住民族が大きな人口比率を占めるウィルカニアで3人が陽性と判定されている。ハンター・ニューイングランド保健管区でも新たに5人が陽性と判定され、陽性者総数は150人になった。

 現在、474人がコロナウイルス感染症で入院しており、82人がICUに収容され、25人が人工呼吸器を着けている。また、82人のうち71人はまったくワクチン接種を受けていない。

 感染可能期間の自己隔離が確認されたのは135人、87人は感染可能期間に外出し、市中を移動していたことが判明している。459人については目下調査中とある。
■ソース
NSW records 681 new COVID-19 cases and another death as regional lockdown extended

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