16歳以上の国民の半数が少なくとも1回は接種済み

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さらに8月末日より16歳以上全員が接種対象に

 8月19日付ABC放送(電子版)は、8月末日より、連邦政府が、オーストラリア国内の16歳以上の者全員を接種の対象とすると発表したことを伝えている。

 現在、国内の16歳以上の国民、永住権者、滞在者の50.2%が少なくとも1回はコロナウイルス・ワクチン接種を受けており、また、28.2%が2回の完全接種済みになっている。これを大きな節目として、接種優先順位を終え、これまでの一般者40歳以上を16歳から39歳まで誰でも接種を予約して受けることができるようになる。

 昨日には国内全域で309,010人が接種を受け、コロナウイルス・ワクチン接種活動が始まって以来最大の数字になった。

 スコット・モリソン連邦首相は、「8月30日より16歳から39歳までも対象に接種を行う。この年齢層は860万人ほどになるが、今すぐには予約できない。また、12歳から15歳までの年齢層への接種も間もなく決定する「と語っている。

 19日、モリソン首相は、「ワクチン問題諮問機関のAustralian Technical Advisory Group on Immunisationからのアドバイスが間もなく来ることと期待している。12歳から15歳までの児童も、先住民族と基礎疾患のある場合には今現在でもファイザー・ワクチンを申し込むことができる」と語っている。

 50歳以上の場合は41.1%が完全接種を済ませており、70歳以上では54.9%が完全接種を済ませている。

 オーストラリア国内では6月中旬からNSW州でアウトブレークが留まるところを知らず広がっており、VIC、QLDその他の州やニュージーランドにも広がっており、危機感を感じた市民が接種予約に殺到している。また、接種体制も各州が連邦の肩代わりになって充実させてきている。そのため、過去1週間で200万回弱、総数で1,600万回の接種が行われた。

 しかも、現在のアウトブレークで最大の打撃を受けた大シドニー地域が国内でもっとも接種活動が急速に進んでいる。このペースで進めば、2021年末までには国内の全成人に2回の完全接種を済ませることができる見込みになっている。

 現在、もっとも接種率が高いのはACTで、人口の56.4%が少なくとも1回は接種を受けている。逆にもっとも接種率が低いのはWA州で、全体の43.9%に留まっている。
■ソース
Half of Australians over 16 have now had at least one COVID vaccine dose

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