ロックダウン1か月延長と一部に夜間外出制限

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シドニー地域の新陽性者644人、死者4人

 8月20日付ABC放送(電子版)は、8月19日午後8時までに新たに644人がコロナウイルス陽性と判定され、4人が亡くなったと伝えている。また、大シドニー地域のロックダウンは9月末までさらに1か月延長され、夜間外出制限も実施されることになった。ロックダウンは7月初めに始まり、延長の結果8月末まで8週間が予定されていたが、さらに1か月、少なくとも13週間の長期になる。

 また、シドニー都市圏南西部と西部の12の地方自治体域がウイルス・ホットスポットと指定されており、他の地域のロックダウンよりも厳しい規制が実施されていたが、ベイサイド、ブラックタウン、バーウッド、キャンベルタウン、カンタベリー=バンクスタウン、カンバーランド、フェアフィールド、ジョージズ・リバー、リバプール、パラマッタ、ペンリス、ストラスフィールドの住民は、8月23日深夜より、午後9時から午前5時まで外出禁止となる。また、戸外での運動も1日1時間に制限される。NSW州は全域がロックダウン中であり、運動する場合を除き外出時には要マスク着用となっている。

 20日午前の記者会見に立ったグラディス・ベレジクリアン州首相は、「この規制は最終的手段だ。大シドニー地域のロックダウンを4週間延長したのは、ワクチン接種で1回目の接種の効果が現れるまでに2週間ないし3週間かかるためだ。コロナウイルス蔓延に対してできる限りのことをやってきた。もう今はこの嵐をやり過ごすしかない。もし、一部の自治体で感染者を減らすことができればその地域だけでもロックダウンから外すことができる」と語った。

 上記12自治体域に住むか働くかする保育士、障害者介護士は、8月30日までに初回の接種を済ませることが義務づけられた。また、同自治体域に住み、域外に勤務する者は、職場で15分判定の抗原検査を受けるか、または8月30日までに初回の接種を済ませていなければならない。

 644人の陽性者のうち、508人は既知のクラスターとの関連がつかめていない。また、71人は感染可能期間に外出して市中を移動していた。506人については隔離期間の所在を追跡している。

 また、インナー・ウェスト・サマー・ヒルのワイオミング高齢者看護施設に入居していた80代の女性がロイヤル・ノース・ショア病院で亡くなっており、同施設のコロナウイルス・クラスターで4人が亡くなっている。また、ネピアン病院のアウトブレークでも2人目、80代の男性が亡くなっている。セント・ジョージ病院でも病院で感染して70代の男性が亡くなっており、キャンベルタウン病院でも80代の女性が亡くなっている。男性2人はアストラゼネカ・ワクチンを1回だけ受けていた。

 現在、NSW州内の入院コロナウイルス患者は470人、80人はICU収容、27人は人工呼吸装置を着けている。
■ソース
Sydney lockdown extended for one month as NSW records 644 COVID-19 cases, four deaths

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