ACT、ロックダウン2週間目に入る

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新たに12人を陽性と判定、1人入院

 8月20日付ABC放送(電子版)は、連邦首都特別地域(ACT)のアンドルー・バー主席大臣の発言として、「ロックダウンが2週間目に入り、この措置でデルタ株蔓延が抑え込まれてきた可能性がある」と伝えている。

 ACTでは8月19日午後8時までの検査で12人が陽性と判定され、今回のクラスターでは94人目になった。

 バー主席大臣は、「新陽性者11人はいずれも既知の感染者との感染経路が確認されており、1人は現在調査中になっている。新陽性者のほとんどが既知の感染者との関連が確認できていることはいいことだが、感染経路が明らかになっていない陽性者が出たと言うことはロックダウン規制を守ることの大切さを示している。たった1人でも1週間で100人近くなることがある。このウイルスの感染の速さを示している。もし、ロックダウンをせず、ウイルスが広がるままに任せていれば100人では済まないだろう。何千人にもなっている可能性もある。シドニーのような重大問題になっていたかも知れない」と語っている。

 ACTでは、8月19日午後8時までの24時間に6,804人のコロナウイルス検査を行った。また、既知の感染者や感染可能な施設との濃厚接触が判定された人口は現在18,000人強に達している。

 また、ケリン・コールマン主席医務官は、「このアウトブレークに対する措置が効果を挙げることと信じているが、今後さらに入院患者が増える可能性は覚悟しなければならない。今日の12人の陽性者でキャンベラのアクティブな感染者は95人に達している。1人が重複して登録されていたので訂正した。また、入院している1人は経過も良好で人工呼吸器も必要としてない。濃厚接触者については病院側と共同で調べており、突き止めれば直接その人達に連絡する」と語っている。

 ACTはワクチン接種の経過が優れており、バー主席大臣は、「この調子でいけば接種率も人口の80%を超えることと予想している。また、70代以上の年齢層では90%にも達すると見られているが、人口全体でもそれくらいの接種率を達成することも夢ではない。ただし、16歳未満についてはまだ気がかりだが、12歳未満に対するワクチンはまだ一つも認可されていない」と語っている。
■ソース
ACT records 12 new COVID-19 cases, one person in hospital as second week of lockdown begins

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