夜間外出制限を除き、全州がロックダウンに
8月22日付ABC放送(電子版)は、VIC州で新たに65人がコロナウイルス陽性と判定され、さらに、州全土にロックダウンが発令されたことを伝えている。大メルボルン地域と同じロックダウンが全土に適用されているが、大メルボルン地域のみは夜間外出禁止令が出されている。
65人のうち55人は既知のアウトブレークとの関連が確認されており、残りの10人については感染経路を調査中とされている。
この65人には21日に発表されたシェパートン地域の16人の陽性者も含まれている。
8月21日午後8時までの24時間に44,147回のコロナウイルス検査が行われ、州政府が運営するワクチン接種会場では26,149人の接種が行われた。
コロナウイルス対策本部のジェリーン・ワイマー本部長は、「シェパートン・クラスターは、少なくとも3世帯にまたがって広がっており、感染者は症状が出てから何日も放置した後に検査を受けに来た。これは最近の傾向として多く見られることだ。私達としては感染してから感染可能期間の初めに検査を受けに来てもらいたいのだが1週間以上経ってから検査を受けに来る人が増えている」と語っている。検査を受けたり、検査後の自己隔離などのために賃金収入を失った人には最高$450の隔離手当も用意されており、収入源を理由に検査をためらう人に対して補償する仕組みができている。
21日にはメルボルン市内で3000人以上が集まり、反ロックダウン抗議行動を行い、警備の警官隊と小競り合いを起こした。そのため、数人の警察官が病院に運ばれた。また、小競り合いで警察官が抗議の群衆に対してペッパー・スプレーを吹きかけるなどして、250人以上を逮捕した他、違反罰金通告書の罰金総額は100万ドルを超えている。
警察では、「抗議の群衆が発炎筒、ビー玉、碍子などを警察官に投げつけ、9人が負傷して病院に運ばれた。また、警察官一人は道路に押し倒された後蹴る殴るの暴行を受けた。群衆の行為は市民の自由に関する抗議行動ではなく犯罪行為だ。子供連れの家族も少数参加していたが、大部分は25歳から40歳までの男達だった。彼らは初めから騒ぎを起こすつもりでやって来ており、初めから警察官と衝突し、警察官に暴力をふるう意図があった。VIC州民の圧倒的大多数は土曜日の騒ぎには参加しなかった。来たのはごく少数の手前勝手な者たちだけだ」と発表している。
入院している警察官に暴力をふるった容疑で2人が留置場に収容されており、19人は出廷を命じられている。
■ソース
Victoria has recorded 65 new cases of COVID-19