州内ワクチン接種600万回突破で規制緩和に
8月24日付ABC放送(電子版)は、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相、ケリー・チャント主席医務官、ブラッド・ハザード保健相の記者会見での発表を伝えている。
同23日午後8時までの24時間の新陽性者数は753人で、この数日よりやや下回っている。また、数字が得られた8月23日午後8時までの24時間にはコロナウイルス感染死者はなかったが、その後にシドニー西部エマートン地区で30代の女性がのために自宅で亡くなったと発表されている。シドニー西部保健管区で調査しており、州検死官にも報告されている。この女性の死は6月中旬のアウトブレーク発生以来75人目となった。
一方、州政府は、「接種率が80%になっても一部の規制は必要」と警告している。また、ベレジクリアン州首相は、「州のワクチン接種回数が600万回を超えた。今週26日か27日には、9月より、完全接種済みの人々を対象に規制を緩和する全容を発表する」と語った。600万回はNSW州の人口の60%が少なくとも1回は接種を受けたのに相当する」と語ったが、現在ロックダウンに加えて厳しい規制が実施されている12自治体にも適用されるのかどうかについては答えていない。
753人の陽性者はいずれも国内感染であり、283人はシドニー西部保健管区(LHD)、233人はシドニー南西部LHD、73人はシドニーLHDで発生している。
ベレジクリアン州首相は、ホットスポットになった12自治体域でも接種が急速に進んでおり、バーウッド、フェアフィールド、カンタベリー=バンクスタウンなどが上位に上がってきているが、特にブラックタウンは最下位から最上位に進出してきたと称賛している。
一方、チャント主席医務官は、「接種率上昇がウイルス感染状況に影響してくるのは9月中旬だろう。陽性者発生数が微減しているが、峠を越えたと楽観するわけにはいかない。そうであればうれしいのだが、これは長期的に対応しなければならない問題だ。公衆衛生部の接触追跡班や公衆衛生班は一生懸命働いているから、そのスタッフのためにも、一般社会、すべての人々にとってもこれから陽性発生数が下がっていくことを希望する」と語っている。
また、「アストラゼネカ・ワクチンの2回目の接種もできるだけ早く受けてもらいたい。12週間といわず、4週間か6週間でも、医師と相談して受けてもらいたい」と呼びかけている。
■ソース
NSW records 753 COVID cases, reaches 6 million vaccinations mark as woman in 30s dies at home