NSW州、新たに864人コロナウイルス陽性15人死亡

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州政府は完全接種率上昇に伴う規制緩和検討

 10月1日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府の発表として、9月30日午後8時までの24時間に112,334人がコロナウイルス検査を受け、新たに864人がコロナウイルス国内感染陽性と判定され、さらに15人が死亡、これまでの最悪の記録を再現したと伝えている。

 現在、新陽性者は峠を越え、漸減傾向とみられているが、感染から2週間程度の期間をおいて推移するコロナウイルス感染症死亡は過去最悪の記録だった1日15人を再度繰り返した。

 また、現在の死亡患者の特徴として、コロナウイルス感染を自覚しておらず、死後の検査で初めて感染が明らかになる例が増えている。

 コロナウイルス死者の年齢内訳は3人が50代、2人が60代、2人が70代、6人が80代、2人が90代となっている。また、9人が未接種、1人が1回の接種、5人が2回の完全接種済みだったが、基礎疾患については報道されていない。死者のうち1人はリッチモンド、1人はスプリングウッドの高齢者介護施設で、1人はノース・シドニーのメイター病院、1人はウェストミード病院で感染し、亡くなっている。2020年3月のパンデミック宣言以来NSW州では408人がコロナウイルス感染症で死亡している。

 NSW州政府が現在検討しているコロナウイルス対策変更案では、2回の完全接種者は、コロナウイルス陽性者と1.5m以内まで接触した場合でも濃厚接触者とみなさず、また、2週間の自宅待機も要求されなくなる。

 軽度の接触の場合には、14日間の迅速抗原検査を受けるだけで、従来のPCR検査を受ける必要がなくなる。ただし、家庭接触、学校・医療施設での接触、長時間近接するような条件についてはこの新しいガイドラインは適用されない。

 NSW州内では、16歳以上の成人人口の87%が最低1回は接種を受けており、またそのうち64%が2回の完全接種を受けている。

 現在、コロナウイルス感染者のうち1,055人が病院に入院しており、うち210人がICUに収容され、104人が酸素吸入装置を着けている。
■ソース
NSW records 864 COVID-19 cases and 15 deaths

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