見習い航空管制官の指示ミスか?
カンタス航空機2機がシドニー上空でごく接近するというニアミス事故があり、運輸安全局では、見習い航空管制官の指示ミスがニアミスの原因だったのかどうかを調査中。
ABC放送(電子版)が伝えた。
この事故は2019年8月に起きており、一方の航空機の緊急衝突回避装置が起動する重大な事故だった。
1月16日付でオーストラリア運輸安全局(ATSB)が発表した中間報告書に詳細が記載されており、この事故を「重大」としている。
当時、シドニー空港ではエアバスA330型機が離陸許可を受けて滑走を開始しており、同時にボーイング737型機が着陸しようとしていた。
その結果、A330型機は737型機の152m下を通過している。その間の2、3秒を一方の航空機の機長が、「非常に接近」と表現しており、直ちに管制塔に通報している。
当時、双方の航空機の水平距離は796mだった。
ATSBの報告書は、アプローチ手順を怠った後、見習い航空管制官が737型機に右旋回を指示したところ、双方が右旋回することになり、「距離の喪失」が起きたとしている。
その結果、航空機に搭載されている万が一の時に起動する空中衝突回避装置が起動した。
ニアミスの後、両機は上昇に転じ、A330型機は1,500m上昇した後、そのままメルボルンに向かい、737型機は900m上昇した後、無事に着陸した。
報告書は、「当時、見習い管制官は当時監督官の指導の下に作業していた。
■ソース
Qantas planes in near miss above Sydney under guidance of trainee air traffic controller