今季ブッシュファイアの犠牲者21人に
NSW州南部海岸地域コバーゴで被災し、入院していた84歳の男性が病院で死亡した。このため、今季ブッシュファイアでの死亡は21人になった。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
男性は、12月31日に大火がコバーゴを襲った際に重度のやけどを負い、入院していた。
警察発表によると、同日早朝、ベガ・バレー・シャイアのコバーゴで嵐のようなブッシュファイアの炎で男性がやけどを負ったとの通報で救急隊が男性宅に出動した。
男性はサウス・イースト地域病院に運ばれ、その後、シドニーのコンコード病院に空輸された。
しかし、1月18日午前3時30分頃、男性は息を引き取った。
コバーゴ住民のサンディ・ローガンさんは、「コバーゴはもう一人住民を失った。彼は掛け値のないカントリー・ボーイだった。事故のあったブッシュファイアの際には男性のイヌも死んでいる」とツイートしている。
NSW州のブッシュファイア犠牲者のうち3人はボランティアの消防士だった。また、半数近くは12月31日にNSW州南部海岸地域を襲ったブッシュファイアで亡くなっている。また、コバーゴはもっとも被害の大きかった地域であり、地域でもっとも古い建物、140年の歴史のあるホームステッド、「アレンデール」を始めとして22棟の建物が焼け落ちている。また、国道に沿った商店街も完全に廃墟になっている。町外れでは、自宅を守っていたロバートさんとパトリックさんのソルウェイ父子が死亡している。
オーストラリア全土の今季のブッシュファイア犠牲者は28に人になっている。
また、VIC州では5人、SA州カンガルー島でも父子が亡くなっている。
■ソース
Bushfire death toll rises after injured man, 84, dies in hospital