接触追跡やカード支払いから乗客割り出し急ぐ
NSW州で新たにタクシー運転手が感染中に仕事をしており、そのタクシーに乗った乗客はすべて濃厚接触として直ちに検査と14日間の隔離が必要になっている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
NSW州保健局の発表によると、9月20日午後8時までの24時間に新たに4人が陽性と判定されたがうち3人はホテル隔離中の帰国者または帰宅者で残る1人はコンコード病院クラスター関連の陽性者ですでに自己隔離に入っている。
NSW州の接触追跡担当チームは、接触追跡システムの他、クレジット・カード、タクシー予約記録など様々なデータを使って乗客の割り出しを急いでいるが、これまでに9件のタクシー走行記録の乗客が謎のままになっている。
ケリー・チャント主席医務官は、「9月7日から10日までと14日から18日まで、シドニー西部、南西部のいくつかの地区でシルバー・サービスの感染運転者のタクシーを利用した乗客のほとんどは割り出せたが9件だけはまだ判明していない」と語った。この9件は、流しのタクシーを停めて乗り込んだ乗客や記録漏れなどで乗客を突き止められていない。
9月8日、9日はリバプールのTAFEからカートライト、サドリア、ムアバンク・ショッピング・センター行きの3件。10日はリバプールからカシュラ、チッピング・ノートンからバーウッドに走っている。14日にはチッピング・ノートンからミルペラ、15日にはチッピング・ノートンからリドコム、ミルペラからチッピング・ノートン、リドコムからチッピング・ノートンに走っている。
チャント主席医務官は、「タクシーやライド・シェアリングの業界と協力し合って、レストランなどの客の入店時刻、氏名、電話番号を記録するシステムをそのまま取り入れることも考えている」と語っている。
さらに、「タクシーでは後部座席に乗ること、また、助手席の後に座ること、タクシー内ではマスクを着用すること」を励行するよう呼びかけている。
■ソース
NSW coronavirus cases rise by four as focus falls on infected taxi driver