全日空、「ビーチ・クリーンアップ」を開催

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ボンダイ・ビーチに24人のスタッフが集結

クリーン・アップに参加したANAスタッフたち
クリーン・アップに参加したANAスタッフたち

 全日本空輸(ANA)オーストラリア支店は11月4日、シドニー東郊ボンダイ・ビーチで、「ビーチ・クリーンアップ」を開催した。同社は、世界各地に所在する各支店において、スタッフの一体感、チームワークの醸成を目的に、それぞれの地域特性や社会環境に応じた社会貢献を行うANA’s Wayというプログラムの元、さまざまな活動を行っており、今回はその一環で同イベントを実施した。

 参加したのは旅客営業、支店総務、空港旅客・貨物業務、整備業務担当の24人。実施日の水曜日は日本からの便がないということで、9割近くの社員が参加できたという。コロナ禍、屋外での活動実施に懐疑的な声もあったというが、ANA’s Way実施担当のイボンヌ・タン氏は「こういう時だからこそ、シドニー支店として、シドニーという都市・社会との接点を持つことはできないか、更にスタッフのモチベーションや結束力の向上につながる活動ができないかと考え、クリーンアップ・オーストラリアの活動に参画することを決めた」と話す。

「数多くあるクリーンアップ活動の1つかもしれませんが、コロナ禍の中、事業を継続することに難しさがある一方で、日本~豪州間の運航を継続しているという実績を改めて振り返り、そして喜びを感じ、このシドニーの社会への接点として今回のビーチ・クリーンが位置付けられればと願う次第です」(タン氏)

(写真左)何組かに分かれてクリーンアップを行った(写真右)定行亮・ANAオーストラリア支店長(左)と幸澤匠・空港所所長
(写真左)何組かに分かれてクリーンアップを行った(写真右)定行亮・ANAオーストラリア支店長(左)と幸澤匠・空港所所長

 ビーチ・クリーンアップは午前10時から2時間にわたって行われ、多くのゴミが集められた。中でも、昨今、環境問題として大きく取り上げられるマイクロ・プラスチックが無数に落ちていることが注目を集めた。

 ANA’s Wayでは「Safety」「Customer Orientation」「Social Responsibility」「Team Spirit」「Endeavor」の5つのWayを掲げ、今回は「Social Responsibility」にフォーカスしたという。

 当日、イベントにも参加した定行亮・シドニー支店長は「大勢で集まるということでタイミングは悩んでいましたが、もともと企画としては以前より考えていた」と話す。

「ANA’s Wayでは、これまではどちらかと言うと、内部的な一体感を作ることにフォーカスしてきたのですが、今回はあえて外に出ようということになりました。国境が閉じてしまって多くの人が残念に感じている中、トランスポーテーションを担っている立場として、何ができるかと考えた時に、やはり日本から旅行者が来た時に向けて、『オーストラリア良いね』と思ってもらえるように準備しておかなければならない。そのために今回は多くの旅行者が訪れるボンダイ・ビーチを奇麗にしておこうと考えた次第です」(定行氏、以下同)

 現在、ANAでは週5便を飛ばしており、うち1便は貨物のみ。乗客数も50人以下と少ないが、物流は輸出、輸入共にむしろコロナ禍以前よりも増えているという。

「私たちの使命として物流は絶対止めてはいけないと考えています。物流を止めるのは経済を止めることなので絶対にやってはいけない。ご承知の通り、ボーダーも少しずつ解消されつつありますし、期待して待ちたいと思います。多くの人が今か今かと待っていると思いますが、1日でも早く再開できるように業界もさまざまな活動をしているので、もうしばらく辛抱して欲しいと思います。日本も、オリンピックを是が非でもやろうと大きな目標に向けて動いているところです。ポジティブな気持ちでお待ちいただけましたら幸いです」

■クリーンアップ・オーストラリア
Web: cleanup.org.au/

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