再選後初の外遊から帰国 オーストラリアのアルバニージー首相

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インドネシアとバチカン市国、シンガポール歴訪

再選後初の外遊を終えて帰国したオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相

 オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は21日、連邦選挙(3日投票)で2期目の再選を果たして以来初の外遊から帰国した。

 首相は14日〜16日、続投後初の2国間外交の訪問先として隣国インドネシアを訪問。同国のプラボウォ・スビアント大統領と首脳会談を行った。両首脳は、◇豪インドネシア包括的経済連携協定(IA-CEPA)の見直し・拡大、◇重要好物・クリーンエネルギー分野での協力拡大、◇昨年締結した豪インドネシア防衛協力協定の下での海洋安保協力の強化、北部準州でのインドネシア軍の訓練開始、などで合意した。

 オーストラリアの連邦首相は任期の最初の外遊先として、東南アジア協力機構(ASEAN)の大国であるインドネシアを訪問することが慣例となっている。

 首相は18日、バチカン市国で行われたローマ教皇レオ14世の就任式に参列した。同じく就任式に出席したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、欧州連合(EU)の首班であるウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長らと首脳会談も行った。

 帰路にはシンガポールに立ち寄って同国のローレンス・ウォン首相と会談した。両首脳は、周辺地域と世界の情勢について意見を交換したほか、豪シンガポール包括的戦略協定(CSP)の拡大・強化で一致した。

改選後初の議会は7月開会

 なお、首相は22日、チャールズ英国王の代名であるサム・モスティン連邦総督に第48回連邦議会の開会を推奨した。選挙後最初の開会となる今議会は7月22日に開会する。

 一方、連邦選挙の投票から2周間以上経った現在も、開票作業は続いている。公共放送ABC(電子版)によると、22日午後5時(開票率90.7%)現在、下院(定数150)で当選確実となった各党の議席数は、労働党93、保守連合43、グリーンズ1、その他11となった。

 依然として2議席の当選が確定していない。このうちニューサウスウェールズ州ブラッドフィールド選挙区では無所属候補がリード。ビクトリア州カルウェル選挙区では労働党候補が先行している。

■ソース

Media(Prime Minister of Australia)

Federal Election 2025 – Australia Votes(ABC News)

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