こんにちは。日豪プレス・インターンのJoyです。第9回目となる今回は、1月26日の「オーストラリア・デー」に行われたキャンベラの祭りについて紹介します。
オーストラリア・デーとは?
「オーストラリア・デー」は、オーストラリアの建国記念日です。1788年に英国の第一艦隊(ファースト・フリート)が最初に上陸し、アーサー・フィリップによりシドニー湾の南岸にある小さな入り江でグレート・ブリテンのユニオン・フラッグが掲げられた日であることから、毎年1月26日が祝日とされています。
毎年、全州でさまざまな行事が開催されている中、キャンベラではレガッタ・ポイント(Regatta Point)で朝から夜まで祭りが行われました。
日中の祭りの雰囲気
午前10時30分~午後2時まで、晴天に恵まれたRegatta Pointでは、屋外でライブ音楽やアクティビティー、屋台の食べ物などが楽しめました。
Pedal Power ACTによるオーストラリアの伝統的なソーセージ・シズル(ソーセージにパンを挟み、ケチャップや玉ねぎなどかける料理)の屋台は、先着1000人に無料で提供されたため、行列ができていました。また、気温の高さの影響からか、アイス・クリーム・トラックも人気でした。
家族向けのアクティビティーとして、フェイス・ペインティングや風船曲げが行われ、巨大なチェス・ゲームも設置されていました。
夜に開催されたドローン・スカイ・ショーとナイト・マーケット
夕暮れになるとRegatta Pointには、より一層たくさんの人が集まり、ドローン・スカイ・ショーやナイト・マーケットを楽しみました。
ナイト・マーケットでは、おいしそうなドーナツ、チュロス、ギリシャ料理やメキシコ料理などの屋台が並び、それらはすべて大行列!
ドローン・スカイ・ショーの場所取りでは、初めてのため、ちょっとしたハプニングがありましたが、新しいテクノロジーのエンターテイメントを楽しむことができました。私はナイト・マーケットを見て回ってからすぐに座れる場所を探しましたが、その時すでにRegatta Pointの坂はピクニック・シートや組み立て式のいすを準備していた人たちで大にぎわい。なんとか会場の「Lake Burley Griffin」前に座ることができたものの、皆が期待していた湖の真ん中ではなく、左側でショーが開始されたのです。そのため、たくさんの人が大急ぎで左側へ走って移動するという予期せぬ事態に遭遇。しかし、その日3回開催されたショーのうち、私が見た1回目のショーは、夕暮れの空がまるでキャンバスのようになり、600機のドローンによる色とりどりの光が、鳥、カンガルー、蛇などオーストラリア固有の動物を次々に描き出し、とても斬新で美しかったです!
大切なのは「Reflect + Respect + Celebrate」
ドローン・スカイ・ショーのテーマは「Reflect(反映) + Respect(尊敬) + Celebrate(祝う)」。オーストラリア・デーは日付を変えるべきだという抗議が行われるなど、イギリスのオーストラリア植民地化の始まりを悼む日としても知られています。それは、オーストラリアの先住民が6万年程前から暮らしてきた土地を強制的に奪われた侵略の始まりの日だからです。そのため、オーストラリア・デーはオーストラリアの歴史について学び、彼らの立場を尊重するべき日でもあるのです。だからこそ、キャンベラでそれらをテーマにしたイベントが開催されたことを心から良かったと思います。