子どもが精神的につらそうな時には/オーストラリア教育あれこれ

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Q: 今年イヤー3になった子どもがいます。勉強が少し難しくなったためか、仲良しの友人と違うクラスになったからか、精神的に余裕がないようで笑顔を見ることが少なくなりました。深刻にならないうちに何とかしたいと思いますが、アドバイスなどありますか?

 精神的な面をみる前に、まずは、身体的な面で問題はないかクリアにしましょう。アレルギーや持病、その他不自由なことに問題などがないか。学校の環境(教室、机、椅子、トイレなど)、食欲や栄養、睡眠は十分に取れているか。身体面で何かあれば、先に先生にそのことを伝え、薬や環境に対する注意事項などを伝えておきましょう。薬が処方されていたり、アナフィラキシー・ショックがある場合は、書面で対処法や緊急措置などを記したものを先生に渡しておきましょう。

 身体面がクリアであれば、精神面について問題がないか考えてみましょう。そしてお子さんにも尋ねてみることをお勧めします。

 最近、何かビッグ・イベントがありませんでしたか? 引っ越しや旅行、日本から祖父母が来ていた、事故や災害などはなかったですか? 衝撃的なニュースや映像を見たことも含まれます。イベントには、うれしいことも悲しいことも含まれます。気を付けるのは、問い詰めないことです。

 3年生というと日本でもオーストラリアでも勉強の段階的に1、2年生の時よりずいぶんステップアップしています。9~10歳は概念的・抽象的な言葉を理解できるようになる年齢と言われているので、テキストやワークブックでもこれまでの身の回りにある具体的な言葉から抽象的な表現が多く使われるようになります。

 日本の教科書を見ても分かりますが、概念的な言葉が増えてこれまでより理解力や想像力などが必要になってきます。そのため、内容が3年生辺りからスムーズに入ってくる子どもと少し足踏みしてしまう子どもが出てくるようになります。NESAが保護者に向けたアドバイスを見てみましょう。

 まずはクラスの先生に相談することをお勧めします。学校での様子や友人関係、授業内での様子はどうなのか。保護者だけでなく、子ども自身が相談することができます。担任の先生、資格を持つスクール・カウンセラー、日本でいう保健の先生など。それ以外にも教務主任・学年主任のような先生もいますので、親子だけで悩まずに相談してみましょう。

このコラムの著者

内野 尚子

1996年来豪。デイケア、プリスクールにて教師、authorised supervisorとして12年間従事。平行して2004年、同志とNSW州補習校を立ち上げ、代表兼教師として8年間運営に携わる。07年、Universal KIDS設立し、18年間で2歳から18歳までの児童約1500人を教授する。24年12月を以て教室での対面レッスンを終了したが、25年以降はオンライン教育相談は継続中。コロナ禍においては、保護者のためのオンライン・スクールを開設し、子育てをサポート。
Web: https://www.facebook.com/universalkids.com.au

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