NSW州立美術館 ボランティアガイド便り
Matisse Alive
A vibrant gallery-wide festival of Matisse
執筆者=吉澤なほみ/日本語ガイド
「Matisse Alive」は、革新的な様式や技法でアート表現の可能性を開き、多くのアーティストに影響を与えたアンリ・マティスの祭典です。開催中の「Matisse: Life and Spirit展」に併せて今も変わらず深く愛されるマティスの世界を更に探求する機会が提供されます。
祭典のハイライトは現代アーティストによる新プロジェクト。左の作品はシドニーの現代アーティスト、アンジェラ・ティアティアがマティスのブロンズ彫刻「貝の中のヴィーナス1930」と太平洋諸島の文化にインスピレーションを受け制作した大画面ビデオ・プロジェクトです。
当館のコレクションの中から、マティスの絵画表現につながる色鮮やかで大胆なフォームの抽象画がエントランス・コートを飾り、地下2階の展示室ではマティスが新しいビジョンで大きく関心を寄せた主題の1つ「家庭生活の‘Living Space’」をテーマにした70以上の作品が集結します。
他には、ポリネシアの女性が伝統的に手作業で行う芸術的なキルティング「Tivaevae」の展示室もあります。デザインと色の組み合わせの独創性は、マティスが晩年に専念した切り紙絵の着想へ、多大な影響を与えたと言われています。
現代アーティスト新プロジェクトは4月3日まで。展示室により終了日が異なります。
「Matisse: Life and Spirit展」日本語ツアーのご案内
●催行日時: 2月4・11・18・25日(金)1PM~、2月6・13・20・27日(日)1PM~
●予約は不要。展覧会の入場券をご用意の上、時間までにインフォメーション・デスク前に集合下さい。
開催場所
Art Gallery of NSW
ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館。常設展入場無料。本連載は美術館の日本語ボランティア・ガイドが担当。「件名:Japanese Tour」でEメールでの日本語での問い合わせ可。
Web: www.artgallery.nsw.gov.au
Email: volunteerg@ag.nsw.gov.au