第9回 ケララ風チキン・カレー
インド・カレーは本国の北部と南部で味わいは全く異なります。今回はスパイシーであっさり、少し酸味もある、南インドのカレーをご紹介します。
材料(4人分)
- A)鶏もも肉 400~500g
- 玉ねぎのスライス …………….. 1個分
- ニンニクのみじん切り …….. 1かけ分
- しょうがのみじん切り ……大さじ1杯
- 青唐辛子のみじん切り………. 2本分
- トマトのざく切り ……………… 1個分
- B)コリアンダー・パウダー ……大さじ1杯
- ターメッリク・パウダー ……大さじ1杯
- チリ・ペッパー……………..大さじ1杯
- 油 …………………………………..大さじ1杯
- C)チキン・スープ ……………….. 300ml
- ココナッツ・ミルク ………….. 200ml
- D)マスタード・シード ………..大さじ1杯
- カレー・リーフ ……………… 8~10枚
- 油 …………………………………..大さじ1杯
- E)フレッシュ・コリアンダー………. 1束
作り方
- 大鍋に油を引き、一口大に切った鶏肉を塩を振りながら炒め、しっかり色付いたらいったん取り出す。
- 同じ鍋に玉ねぎ、ニンニク、しょうが、唐辛子を入れ、Bを加えてうっすら色付くまで炒め、香りを立たせる。
- トマトを加え、鶏肉を戻し中火で炒める。トマトがぐちゃぐちゃになったらCを加え、弱火でコトコトと約20分煮る。
- 別の鍋でDを弱~中火で炒め、焦がさないように香りをよく抽出する。
- カレーが煮込み上がったら、④を最後に加えて混ぜる。
- 皿に盛り、Eをあしらったら出来上がり。
食材選び&調理マル秘ポイント
- インド最南部ケララで親しまれるココナッツ・ミルクを使ったカレーです。濃厚な北インドのカレーとは対照的にスパイシーでさらさらしています。
- マスタード・シードとカレー・リーフの香りを油で抽出して、食べる直前に加えるのが特徴です。
- 鶏肉は炒める前に塩を振ると水っぽくなるので、炒める時に塩を振って旨味を封じ込めます。
- カレーにはライスのほか、コリアンダーとニンニクの「チャツネ」や、米粉のクラッカー「パパド」、いんげんとココナッツの「ポリヤル」(作り方は以下)などを一緒に添えて頂きます。
- 「いんげんとココナッツのポリヤル」の作り方:
①玉ねぎ(1個)、しょうが(半かけ)、唐辛子(2本)をスライスし、手鍋で油とマスタード・シード(小さじ1杯)と共に弱火で炒める。
②一口大に切ったいんげん(400g)を茹で水気を切る。
③鍋に②とココナッツ・ファイン(10g)を入れ、塩・こしょうで味を整え、2~3分中火で炒めて完成。
シェフ紹介
伊藤尚文
NZの5つ星ホテルでワイン給仕担当後、2000年よりイタリアの名料理店やグランド・ホテルで研鑽。03年アメリカズ・カップでプラダ・チーム専属シェフ。07年に東京・赤坂で伊レストラン「グストエヴィーノ」開業。15年に来豪後、ケータリング・シェフとして各種パーティー対応。
Web: www.gvcatering.com