オーストラリアで夢のマイホーム計画
第138回 2020年度の行方
新年明けましておめでとうございます。
2020年、今年は日本にとっては東京五輪のある華麗な年となります。この五輪効果で、日本の経済も更に拍車が掛かるのではないでしょうか。
15年には豪ドルが1ドル100円台にまで上昇しましたが、今や1豪ドルが75円前後まで下落しています。オーストラリアの政策金利が1パーセントを切り、記事を書いている現在、0.75パーセントと史上最低金利を継続しています。メディアが話すように政策金利が2月にカットされれば、更なる円高も予測されるでしょう。
生活の拠点がオーストラリアの我々は、日本に帰国する時には為替レートの低さが気になりますが、日本円の貯蓄がある人にとっては、円高はうれしいボーナスですね。
先進国と言われる国々では日本を含め、今、高齢化社会が進んでいます。リタイアされた方々の多くは、現役時代に一生懸命貯めた貯蓄を銀行に預け、そこから生まれる利子を生活の足しにしていると言います。金利が良かった時にはそれで問題はなかったのですが、この低金利にマイナスな影響を受ける方々が多いという現状はしばらく続きそうです。
政策金利が下がり、銀行へ預けていても微々たる利子ということから、株や物件といった貯蓄以外の投資が活発化しています。昨年後半に銀行がポリシーを少し緩和したことも重なり、投資家が住宅マーケットに戻ってきています。昨年11月にはシドニーの物件価格が2.7パーセント上昇、過去30年の中で最高の上昇率を示したと言います。
住宅のストックが需要数に追い付いていない20年は、物件価格は10パーセントほど上昇するとも言われています。物件購入をお考えの方は、上がり切ってしまう前に早めの検討をすることが賢明でしょう。
XL Group
住宅ローン・コンサルタント(MFAA正式会員)
Yon