イタリア料理の達人が、
家庭で楽しめる本格イタリア料理のレシピをご紹介。
イタリア生まれのアイス・ケーキ「セミフレッド」。ホイップして冷やすだけの簡単デザートですが、数種のナッツをキャラメル状にしたプラリネと合わせて絶品デザートに。
材料(10人分)
卵白 | 175g |
卵黄 | 卵白の残り分 |
砂糖 | 150g |
生クリーム | 500g |
ナッツ類(アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、ピスタチオ) | 150g |
アーモンド・スライス | 40g |
市販のコーヒー・インスタント・パウダー | 50cc |
バニラ・エッセンス | 数滴 |
作り方
- 鍋に40gの砂糖を入れ、熱してキャラメル状にする。
- 別の小鍋でシロップ(砂糖90gと水30g)を121度まで温める。
- クッキング・ペーパーを敷いてアーモンド・スライスを置き、その上に①の柔らかい状態のキャラメルを広げる。紙を2つ折りに折り曲げて、キャラメルを冷やしながら固める。
- 卵を卵黄と卵白に分け、卵白をハンド・ミキサーなどでメレンゲにする。②のシロップがちょうど121度になったら、メレンゲに糸状に垂らしながら合わせる。その後も泡立てながら全体を合わせる。
- 約20gの砂糖と卵黄をハンド・ミキサーで、白くもったりするまで合わせる。
- ピスタチオを除くナッツ類を荒く細かく砕いて、トースターで焦がさないようにローストする。トレイに移して冷まし、ピスタチオを加える。
- ④ に生クリームとコーヒー・パウダー、バニラ・エッセンスを加え、ハンド・ミキサーで合わせる。全体がコーヒー色に変わり、持ち上げても落ちないくらいもったりしたら完成。⑥のナッツ類をよく合わせ、冷蔵庫で冷やしたら出来上がり。
食材選び&調理マル秘ポイント
- 「セミフレッド」は半分だけ凍ったような食感のジェラート。イタリアの定番デザートです。
- ②では温度を121度にするのが肝心。110度台ではまだ水分が残っています。本当にシロップ状になるまでじっくり待ちましょう。
- ③では熱いのを我慢しながらペーパーをうまく傾けて広げます。熱いので、麺棒などを使って折り曲げましょう。あっという間に固まり、パリパリになります。
- ④メレンゲにシロップを合わせるのがイタリア流。イタリアン・メレンゲと呼ばれています。
伊藤尚文シェフ
NZの5つ星ホテルで主にワイン・サービスを担当後、2000年よりイタリアで4年間、著名レストランやグランド・ホテルで経験を積む。03年アメリカズ・カップ(NZ)でプラダ・ヨット・チームの専属シェフ。07年に東京・赤坂で「グストエヴィーノ」開業、約6年半に渡りイタリア料理を基本にした独自のガストロノミーを創造。15年に来豪し、メルボルンを中心にケータリング・シェフとして活躍中(Web: www.gvcatering.com)。各種パーティー対応可。