【4月】シドニー･イベント／MCAコレクション：トゥデー･トゥモロー･イエスタデー他

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シャドー･キャッチャーズ
Shadow catchers

NSW州立美術館も開館中。この特別展は同館の現代アート･プロジェクト･シリーズの1つ。写真や映像が常に現実を反映しているとは限らない。そこに映し出されたものは実像なのか虚像なのか。影や鏡などをヒントにその答えを探る作品展。この他、同美術館が誇る西洋美術、東洋美術、アボリジナル･アート、現代美術、写真の各ギャラリーの常設展をゆっくり見て回り、感染症拡大のストレスから逃れてみては。

リニア
Linear

パワーハウス･ミュージアムも開館中。「直線」と題されたこの展示は、先住民文化のなかで継承されている「線」を題材に血筋の重要性にスポットを当てている。オーストラリア全土から集められた、先住民文化の継承活動を率いるリーダーたちの多様な作品に触れることができる。アボリジナル･アートというと点描画の印象が強いが、線という切り口が興味深い。同館では、感染症予防のためインターアクティブな展示など、一時休止となっている展示もあるため、公式サイトで確認を。

第22回ビエンナーレ･オブ･シドニー
Biennale of Sydney

2年に1度開催される、オーストラリア最大規模の現代アートの祭典。100点以上もの国内外のアーティストによる革新的で刺激的な作品がシドニー各所で無料で展示される。今年はオーストラリア先住民とケルトの系譜を持つ現代美術家ブルック･アンドリューが芸術監督に選任された。6月中旬までCarriageworks、オーストラリア現代美術館、NSW州立美術館といった市内の有名ギャラリーの他、シドニー湾内のコカトゥー島、路上のスペースなど多岐にわたった場所で展示を楽しむことができる。

MCAコレクション：トゥデー･トゥモロー･イエスタデー
MCA Collection: Today Tomorrow Yesterday

2016年からオーストラリア現代美術館のメインフロアで展示されている常設展は、過去のアートが現代美術にどのような影響を与えてきたかという視点で同美術館の収蔵作品が展示されている。40人を超すアーティストの1960年代から現代までの作品を見ることで、タイトル通り、現代アートの未来も見えてくる。作品数は限られているが、オンラインでも作品鑑賞ができるので、外出を控えたい人はそちらもチェック。

ザ･チャンピオンシップス
The Championships

毎年4月の第1･第2土曜日に、シドニー市内南東にあるロイヤル･ランドウィック競馬場で開催されるオーストラリアの競馬シーズン終盤を飾る、ザ･チャンピオンシップス。総額2,100万ドル以上の賞金が用意されているスリリングなレースだ。オーストラリア国内だけでなく、世界中から実力と人気を兼ね備えた競走馬が一堂に会し、毎年社交の場として華やかに盛り上がるのが恒例だったが、今年は観客なしのレースとなる可能性がある。

スカルプチャー･アット･シーニック･ワールド
Sculpture at Scenic World

シドニー西部、世界遺産にも登録されているブルーマウンテンズの中にある熱帯雨林が広がるエリア「シーニック･ワールド」で彫刻作品の屋外展示会が開催される。国内外のアーティストによる作品25以上が2.4キロの遊歩道に沿ってディスプレイされ、より幻想的な風景を創り出す。ゆっくり見たい人のために宿泊できるパッケージ･プランや、子ども向けのワークショップが行われるなどさまざまなプログラムが用意されている。