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withコロナ、afterコロナ

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AUS教育システム
withコロナ、afterコロナ

Q:コロナ自粛の影響で、小学校に通う息子の生活リズムが乱れ夜遅くまでゲームを長時間したり、だらだら生活するようになってしまいました。学校が始まった今でもまだ続いています。どうすればまた元のように戻せるでしょうか?(シドニー在住)

 この方のお悩みは、多くの保護者の皆さんが感じられている悩みだと思います。親子や兄弟でストレスをためて、家庭内不和が増えているというニュースもよく耳にします。コロナ自粛で生活のリズムが崩れ、体内時計が狂ってしまっているお子さんもいるかもしれませんね。

 コロナ自粛中の人も、自粛が終わっている人も、生活リズムの乱れを解消するために週間スケジュールを立ててみましょう。人は、生活が安定すると知的欲求や何かをやろうという意欲が増します。まずは生活を整えることが大切です。朝、ちゃんと起きて朝日を浴び体内時計を元に戻し、日中体を動かす遊びや運動なども取り入れるようにすると、夜の睡眠の質も良くなって乱れていた生活が元に戻リやすくなります。「実はうちは前から生活が乱れていた」という人も、今が生活を整えるチャンスです。

 スケジュールを立てるに当たっては、スケジュール表を作るのが効果的です。ひらがな表を家の中に貼るように、スケジュールも視覚化するのです。スケジュール表はお母さんが作るのではなく、お子さんと一緒に作りましょう。小さいお子さんにはお母さんが字を書いてあげたりして手伝ってあげましょう。大きいお子さんなら、一緒に食卓などで相談しながら、またはお母さんとお子さん、それぞれのスケジュール表を一緒に作ると良いでしょう。

 色画用紙や色ペン、シール、折り紙などお子さんと工作する感覚で作ると楽しくできます。お子さんも自分で作ったという満足感を感じ、「自分で決めたからやろう!」という気持ちになります。時間が読めない小さなお子さんには、時計の絵を描いて貼ってあげたりすると時計を読む練習にもなりますよ。

 コツはスケジュールを詰め過ぎないこと。例えば30分ごとにぎっしりスケジュールを決めてしまうと、かえってやる気を失ってしまいます。最初は余裕のあるスケジュール、自由時間の枠も作って、その日の気分で何をするか選ぶようにするのもオススメです。

 スケジュール表ができたら、家族の皆が見える所に貼り、声掛けは「もう○○やったの!?」ではなく、「今日は何をする日だっけ?」とさりげなくするのもコツです。

回答者

内野 尚子

内野 尚子

在豪24年。デイケア、プリスクールAuthorized Supervisor、補習校の教師兼代表を経て2007年Universal KIDS設立。19年よりオンライン・スクールJWAで保護者向け「家庭教育講座」「子育て講座」を随時開講。
Web: ユニバーサルキッズ:universalkids.com.au、日本語継承ワールドアカデミー:https://1x4jwa.com

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