編集部セレクト 絶品レストラン・コレクション
日豪プレスのスタッフがプライベートで訪れ、舌鼓を打ったレストランを実際に食したメニューと共にご紹介。
ラビット・ホール・オーガニック・ティー・バー
The Rabbit Hole Organic Tea Bar
夏にぴったりのドリンク「Summer Frappe」($9.8)と、
ユニークなマンゴー風味の「Turmeric & Mango Grow Bar」($5.5)はトロピカルな組み合わせ
オリジナル・ブレンドのオーガニック・ティー専門店
シドニーCBD北西部のダーリング・ハーバーに面した注目の再開発地区・バランガルー。同エリアに位置する「ラビット・ホール・オーガニック・ティー・バー」は、コリンヌ・スミスさんとアマラ・ジャラットさんが2016年にオープンした、シドニーでは珍しいティー専門のカフェだ。コリンヌさんとアマラさんは元々2010年にオリジナル・ブレンド・ティーのビジネスを始め、その一環として15年、レッドファーンにカフェをオープン。バランガルーの店舗は2号店に当たる。2人のビジネスは、ウェアハウスでのブレンド・ティーの開発や、他のカフェやレストランへの茶葉の販売などが中心のため、残念ながらレッドファーン店は昨年閉店してしまった。しかし、その分ティーを中心としたドリンクとスイーツやサラダなどの軽食メニューのみ扱っていたバランガルー店で、今年からはフード・メニューを充実させ店舗のリニューアルを図っている。
オーナーのコリンヌさんは、「コーヒー文化が浸透しているシドニーでは、クオリティーの良いティーを楽しめる場所が少ない。ティー好きの人はもちろん、そうでない人たちにも今まで予想しなかったような上質な味わいを提供したい」と話す。同店のオリジナル・ティーに使用されている茶葉やハーブ、ドライフルーツ、スパイスなどの材料は、コリンヌさん自身が世界中から取り寄せ厳選した物。それらは自社のウェアハウスで手作業でブレンドされているだけでなく、全てオーガニックというこだわりぶりだ。
メニューは季節によって変わるが、取材日はまさに夏日だったため、アイス・ティー・ソーダやフラッペ、モクテルを薦めてくれた。まず最初に5種のアイス・ティー・ソーダの中から、酸味の利いたフルーティーな味わいの「Ruby Zing」、さっぱりとしたミント風味の「Minty Marrakesh」、癖がなく飲みやすい「Ginger Snap」を頂いた。どれもほのかに炭酸が利いていて、ひと口飲んだだけでしっかりとのどを潤してくれる。暑い日にぴったりのドリンクだ。モクテルは、その名の通り見た目はまるでカクテルだが、もちろんノンアルコールであくまでもティー。フラッペもベースがティーなのが珍しい。どのドリンクも、甘さの好みを伝えると調整してくれるのがうれしい。
ドリンクのお供に欠かせないスイーツは、見た目も可愛いメレンゲやヌガーなど、期待を裏切らない甘さで、砂糖なしでオーダーしたドリンクにぴったり。アーモンドやドライフルーツがぎっしりと詰まった「Artisan Nougat」は、素材のおいしさを味わえる食べ応えのある一品だ。
店名の由来でもある『不思議の国のアリス』に登場するラビット・ホールは、まさにおとぎの国のティー・パーティーへの入り口。ティー・ラバー必見の空間が演出されている同店で、お気に入りのドリンクを見つけてみては。(リポート:石井ゆり子)
The Rabbit Hole Organic Tea Bar
住所:Shop 1, 23 Barangaroo Ave., Barangaroo NSW
Tel: (02)9045-3756
Web: www.therabbithole.com.au
営業時間:月~金8:30AM~4:30PM、土・日休