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ブリスベンの素敵スポット「セント・スティーブン大聖堂」

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一度は訪れたい、ブリスベンの素敵なスポット

The Cathedral of St Stephen セント・スティーブン大聖堂

ブリスベンの歴史ある大聖堂を訪れ、クイーンズランド文化遺産の魅力を味わおう

高い天井と尖頭アーチが特徴の聖堂
高い天井と尖頭アーチが特徴の聖堂

クイーンズランド文化遺産に指定されているカトリック教会、セント・スティーブン大聖堂をご存知だろうか。エリザベス・ストリートに面し、19世紀のゴシック建築仕様の石造りの聖堂は、神聖で美しく、洗練されている。聖堂の放つあまりの荘厳さに、立ち入ることに勇気を要する人もいるだろう。キリスト教信者でなくても自由に入場できるので、気後れせず中に入ってみよう。入場料は掛からない。

以前、礼拝堂だったチャペルはオールド・スティーブンズ・チャーチの別名を持つ

以前、礼拝堂だったチャペルはオールド・スティーブンズ・チャーチの別名を持つ
聖堂の中は明るく、温もりを感じられる

聖堂の中は明るく、温もりを感じられる

ヤシの木が茂るセント・スティーブン大聖堂の敷地内には、聖堂とチャペルの2つの建物が隣合わせで佇(たたず)んでいる。1850年に建築され、築およそ170年のチャペルは、当初メインの礼拝堂として建てられたブリスベン最古の教会である。比較的ゆったりとした雰囲気で、温もりのある空間が魅力的だ。チャペルにある聖壇の上には模様のある丸窓に十字架が掛かり、そこから差す光が礼拝堂を満たしている。

石造りのチャペルは170年もの間、耐え続けている

石造りのチャペルは170年もの間、耐え続けている

一方、聖堂の中は天井が高く、とても広々としている。天井と通路の両側は尖頭アーチになっていて壮美である。中央の長い通路を歩いていくと、真っ先に目を引くのはステンド・グラスだ。イエス・キリストの誕生から十字架に架けられるまでを描いた3つの細長く色鮮やかで美しいステンド・グラスは、息をのむ精巧な造りだ。幻想的なステンド・グラスの下にはパイプ・オルガンが静かに伸び上がっている。170年の間に一度だけ手直しがされたというパイプ・オルガンを間近に見ると、その大きさに圧倒される。タイミングが合えば、パイプ・オルガンの心地良い音や、合唱団が賛美歌を練習する様子を楽しむことができるかもしれない。音楽が流れる中、たくさんの人が祈りを捧げている。

セント・スティーブン大聖堂は宗教芸術の保存と修復に力を入れており、19世紀の奇麗なステンド・グラスや絵画、彫刻など数々のコレクションを誇っている。また、同大聖堂では結婚式を挙げることもできるので、興味のある人は問い合わせてみよう。日々のミサに加えて、音楽の演奏会なども時折行われている。人びとの宗教への関心が薄れていると言われる中、取り壊しの危機を乗り越え「祈りと慰めの場」として今もなお地元に根付いている教会、セント・スティーブン大聖堂。ぜひ一度訪れ、ステンド・グラスの光に不思議と心が洗われていく気持ちを味わってみてはどうだろう。(取材・文=フリアン・ロドリゲス・カンポス)


The Cathedral of St Stephen
■住所:249 Elizabeth St., Brisbane City
■Tel: (07)3255-0010
■営業時間:【一般入場】土・日9AM~4PM(祝祭イベントなどの入場規制の場合を除く)【ミサの時間】月~金8AM、10AM、12:30PM、5:30PM、土11:30AM、6PM、日8AM、10AM、12PM、7:30PM
■Web: www.cathedralofststephen.org.au
■アクセス:バス(ルート370)でアデレード・ストリート(ストップ35)の「Creek St」で下車、徒歩約6分

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