イタリア料理の達人が、
家庭で楽しめる本格イタリア料理のレシピをご紹介。
地中海に浮かぶシチリア島の小さな離島・トラパーニは、マグロの産地として有名です。今回は、そのトラパーニでよくクスクス(世界最小のパスタ)などと共に食べられている1品のレシピをご紹介します。
材料
マグロの冊 | 500g |
クスクス | 250g |
オリーブ・オイル | 適宜 |
アップル・サイダー・ビネガー | 適宜 |
ローマ・トマト | 1つかみ分(約20個) |
オリーブ | トマトと同量 |
セロリ | 1本 |
タマネギ | 1個 |
ニンジン | 1本 |
赤ピーマン | 1/3個 |
ズッキーニ | 1本 |
レモン | 2個 |
パセリ | 1束 |
ニンニク | 2片 |
塩漬けケイパー | 大さじ2 |
作り方(4人分)
- クスクスを炊く時に使用する野菜スープを作る。セロリやタマネギ、ニンジン、パセリなどのくず野菜を水、固形スープ、鶏ガラ少々(全て上記の分量外)と共に鍋で煮る。
- セロリ、タマネギ、ニンニクをみじん切りに、ズッキーニ(半分)はさいの目状に小さく切り、オリーブ・オイルで中火で炒める。
- 彩り用に、ピーマンと残りのズッキーニもさいの目に切る。
- 炒めた②に奇麗な焦げ目が付いたら、半分に切ったトマトと、オリーブ、塩漬けケイパーを入れる。
- クスクスを入れ、すぐによく混ぜ弱火にする。同量程度(250ml弱)の野菜スープを投入し、1~2分ほど温め、③のピーマンとズッキーニを入れる。火を止め蓋をして10~13分蒸す。
- ⑤ を蒸している間に、バットにオリーブ・オイルを敷き、水気をよく拭いたマグロをなじませたら、熱したフライパンで中火で焼く。塩を降り、半面が焼けたらニンニクを投入。表面を全体的にこんがり焼く。焼けたらマグロにレモン1個を絞って染み込ませる。
- マグロを取り出したフライパンや大きなボールに⑤のクスクスを入れ、レモン1個分を絞り、空気を入れながらよく混ぜる。
- 皿にクスクスを盛り、マグロを切り置き、輪切りのレモンとパセリを飾ったら出来上がり。
食材選び&調理マル秘ポイント
- ⑤ではクスクスを同量より少なめ(250ml弱)のスープで炊きます。野菜から汁が出ているので同量だと水っぽくなってしまいます。また、彩り用に入れるピーマンとズッキーニは、色を良くするために火をあまり通しません。
- ⑤で蒸す鍋は穴のない蓋付きの物を。この間にクスクスが水を吸ってご飯のようにふっくらします。
- マグロが厚い場合は側面も焼きます。ニンニクは焦げる前に取り出しましょう。
- レモンはマグロと相性が良いのでたっぷりと。レモンの量が足りない場合は、自分好みの酸味になるまでビネガーで補います。
伊藤尚文シェフ
NZの5つ星ホテルで主にワイン・サービスを担当後、2000年よりイタリアで4年間、著名レストランやグランド・ホテルで経験を積む。03年アメリカズ・カップ(NZ)でプラダ・ヨット・チームの専属シェフ。07年に東京・赤坂で「グストエヴィーノ」開業、約6年半に渡りイタリア料理を基本にした独自のガストロノミーを創造。15年に来豪し、メルボルンを中心にケータリング・シェフとして活躍中(Web: www.gvcatering.com)。各種パーティー対応可。