トヨタ自動車オーストラリア(本社:ビクトリア州ポートメルボルン)は5月15~16日、シドニー東郊ランドウィックにあるロイヤル・ランドウィック競馬場を会場に、「2023 Toyota Hydrogen Showcase」を開催した。会場には水素燃料自動車・第一世代「MIRAI」をカットし水素燃料タンクの設置位置などを公開した車両や、ハイエースを改造し水素で走り、水素で作った電気で調理ができるようにしたキッチン・カー、Miraiと同じFCスタックを活用している水素燃料の定置発電機などが展示され、同社スタッフが来場者にそれぞれ、レクチャーを行った。
また、屋外では2代目「MIRAI」の試乗も行われ、その乗り心地を各々体験。当日、自身もゲストをアテンドした、同社・副社長の神埜尚之(かんのたかゆき)氏は、オーストラリア市場に対し「この国のビジネスの特性を鑑みると、今後水素燃料技術を欠かせないものとしてとらえていくと考えています。鉱山や農場、工事現場など、オフグリッドでディーゼル発電を使っているオペレーションも数多い。電気と違い、持ち運びができ、貯めておける水素は、さまざまな用途に有用」と期待をにじませた。
同ショーケースは4月下旬のメルボルン開催を皮切りに、ブリスベン、シドニー、キャンベラ、アデレード、パースと全豪6都市で6月中旬まで順次開催。各地で総計1000人以上の招待客に水素のアプリケーション技術の進化などを伝えていく。