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シドニーには、各エリアに複数それぞれの特色を持つ補習校が点在し、保護者は、子どもを通学させやすい地域や、各校の教育方針などを鑑み、自身のお子さんに合った補習校を選択することができる。そんな中、2023年2月に新たな補習校クカバラ日本語学校が開校した。日本語の基礎を重視し、確実に次の学年につなげる学習指導を目指す同校のコンセプトなどを本記事では紹介していく。小規模ながら開校半年で日本外務省在外教育施設(補習授業校)認定校となった教育方針をはじめ、他校との違いや強み、保護者の声、学校説明会の情報など、その魅力をお届けする。
“国語の教科書を使った日本語教育”を実現
クカバラ日本語学校は、2023年2月、シドニー北郊に位置するローズビル(Roseville)に日本語補修校として誕生。シドニー在住の日本語を学習する児童・生徒(幼稚園児~高校3年生)を対象に、日本語の補習授業を行っている。
文部科学省認定の国語の教科書を主教材とし、その他日本の学校で使用されている副教材などを使用してNSW州教育省が提示する年齢に準じたクラスをベースに、子どもたちの学習をサポート。長年、数々の補習校での指導経験を持つ教員たちが、日本の学校レベルの学習内容にできる限り近い授業を目指し、指導に励んでいる。
同校は、クラスでの学力、基礎学力の欠落をどのように改善できるか、また、習得・未習得にかかわらず毎年進級させれば、形だけの学習/教育に終わってしまうという問題点に対し、改善策や子どもたちの国語能力の維持と向上を保持できるかを考慮。その結果、国語の教科書を用いて日本語をしっかり指導し、きちんと基礎力を学び積み上げ、次の学年に確実につなげて行くことの重要性を見出し、その点を教育方針に掲げている。
23年7月、国語コース1年以上のクラスが日本国外務省補習授業校に認定。シドニー在住の就学児に、「国語の教科書を使用した日本語教育を通して、しっかり日本語を学んで行って欲しい」という願いが込められた補習校だ。
クラス構成は、幼稚園から小学6年生までを児童部とし毎週日曜日に「Roseville Public School」で授業が行われている。学習指導は、日本の教員資格を有し、日本語補習校での経験豊かな教師陣により実施。週3時限、1学期10週(9週授業となる学期もある)、国語に準拠する指導要領の必須箇所を中心に、日本文化を取り入れた授業が行われる他、特別授業として、児童・生徒が楽しめるような日本の文化行事や運動会、学習発表会も開催される。
児童・生徒1人ひとりに目が行き届く少人数制のクラス
クカバラ日本語学校は、少人数クラスによる個々の能力把握と指導を実現。低・中学年は1学期に1回、保護者参加型の課外学習があり、子どもたちが楽しく日本語を学べる工夫が施されている。また、英語が主体のため、日本語があまり使われない環境の家庭で日本語学習をあきらめている保護者の方々に向けて、英語と日本語の両言語で授業が行われるインターナショナル・クラスも設置。お子さんのレベルに合ったクラスでの学習が可能だ。
保護者の声「定期的な当番がないのも助かる」
少人数制のクラスのため、子どもたち1人ひとりに目が行き届くだけでなく、子どもたちの授業での発言が多くなることで、より有意義な学習の時間が設けられていると定評のあるクカバラ日本語学校。これまで寄せられた保護者の声を一部ご紹介する。
「国語は教科書の朗読のほかに、絵や劇で表現するなど、さまざまな角度から体感的に学習しているところがすばらしいと思います。日本語にあまり興味がなかった娘たちが教科書を開くようになり、毎週の授業を楽しみにしていることが何よりうれしいことです」
「国語の教科書を使用し、ポイントを絞って学習指導されているので、時間数が少ない中でも確実に吸収できるよう、苦手な点を柔軟に対応頂きながら授業が行われています」
「先生方には、子どものやる気を高めるように関わって頂いているので、自ら進んで宿題をする姿も見られ、楽しんで日本語を学んでいます。放課後には子どもたちが学年を超えて遊び、友達からも良いエネルギーをもらっているようです。保護者も含め、先生方や運営陣の方々、子どもたちがとても良くコミュニケーションできる1つの家族のような環境も魅力の1つです」
「子どもたち1人ひとりの習熟度に合わせて学習を進められるよう宿題を一律ではなく量や内容をその子の得手、不得手に合わせて調節してくださることで無理なく子どものやる気を引き出してもらっています。子どもたちは、休み時間に日本語でクラスメイトと遊ぶのを楽しみにしています」
「気になることや心配事、要望などがあれば、授業の前後に先生方や他の保護者と気軽に相談できる雰囲気を作ってくださっています。先生や運営の職員の方々の、学校をより充実させていこうという熱意に感謝しています」
「保護者の定期的な当番などがないのもこの学校の魅力の1つだと思います」
新設だからこその柔軟性を生かし新しいスタイルを導入
今後は、幼稚園終了後、「国語コース」に並行して、時間を掛けてゆっくりと学んでいく「ゆっくりコース」の開設予定。また、各学期で2~4回以上、日本での小学校担任経験を有する教員による日本とのオンライン授業を行うという。更に国語の授業で副教材として日本の道徳教科書の導入が予定されている。
同校の理事長/校長・ベイツ祥子さんは、「児童・生徒のレベルに合ったコースの設立はもちろん、保護者の要望や声を生かし、みんなと共に学校を作り上げていきたい」と話す。
また、副理事長・テンプルトン理恵さんは、「オーストラリアで生活してく中で、日本人であるというアイデンティティを持ち日本語を学んで欲しいとお考えのご家庭のお子様や、シドニーに一時滞在され、数年後に日本への帰国を予定されているご家庭のお子様にも是非入園・入学して頂きたい」と続けた。
2024年度の新入幼稚園児を募集!学校説明会も開催
クカバラ日本語学校は現在、2024年度の新入幼稚園児を募集している。
対象年齢:5歳(2024年度7月末までに5歳になる児童)
幼稚園部開始:2024年度2月4日(日)現地校ターム1より
幼稚園部終了:2025年度4月13日(日)現地校ターム1まで
*2024年度より幼稚園部のみ、引き続き5学期制
入学資格:日本語での意思の疎通、教師の説明・指示・発問が理解できること
募集人数:15人
近日、学校説明会が行われるため、ぜひ足を運んで頂きたい。
学校説明会
日時:10月29日(日)10:30AM~12PM
場所:ローズビル小学校のホール(Roseville Public School: 19A Archbold Rd.,Roseville NSW 2069)
申し込み方法:下記、クカバラ日本語学校のウェブサイトの問い合わせページにある「2024年度幼稚園入学希望児童保護者対象 学校説明会参加フォーム」よりお申し込みを。
※学校説明会にお越し頂いた人は、11月12日(日)の模擬授業に参加できる(有料)。
クカバラ日本語学校
Web : https://kookaburra-jps-sydney.amebaownd.com