Wardrobe: Kazari + Ziguzagu (W: kazari.com.au)
Stylist: Sala Okabe (W: salaokabe.com)
Photographer: Rina Kakioka (W: rinasmilephotography.com)
Hair and Makeup: Mio(Instagram: @luce.hmua)
Model: Milly(Instagram: @milly_ _ _coffee)
夏らしい風がさわやかに吹き抜ける季節になると、そろそろ着物も夏支度のころとなります。
夏の着物というと浴衣を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、レストラン・ディナーなど、もう少しフォーマルな場にはしっかりと中に長襦袢を着て絽ろ や、紗しゃといった透ける素材の着物を重ねた、少しドレスアップしたスタイルが1歩先を行く上級者のおしゃれをすてきに演出します。
今回、涼しげな装いながらもレトロな豪華さもあるアンティーク絽着物のスタイリングをご紹介。
ユリの柄が描かれた絽の小紋は昭和初期に作られた物でしょうか。大胆なデザインながらも上品にまとまった染色や柄がらゆき行は、現代ではなかなか見られないアンティーク着物ならではの魅力があります。アンティーク着物は現代の着物より少し袂が長めなことが多いですが、柔らかく風に揺れる袖が、夏の着物姿により一層の涼しさを演出してくれます。
半衿はぜいたくな刺ししゅう繍が施された絽の刺繍衿。こちらも同じく透ける素材でそろえ、刺繍をたっぷり見せるように着付けるのが、アンティーク着物を格好良く見せるポイントです。スタイルのアクセントとなる帯は透け感のある黒の夏の名古屋帯。そこに赤の帯締めを1本差し色として入れるだけで全
体が引き締まります。
なかなか暑い時季ではありますが、凛とした着姿が見る人にも涼を感じさせる着物のおしゃれ、皆さんもぜひ挑戦してみてください。
Columnist
Sala Okabe
着物の着付け、スタイリング、着物レンタル及び販売をする着物スタイリスト。インスタグラムなどで新しい着物スタイルの提案や海外で着物を楽しむアイデアを紹介している。Instagram: @kimono_salaokabe