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オーストラリアでは耳慣れない!? ユーキャン新語・流行語大賞─在豪日本人が使う新語?/オーストラリア弁(新方言)を探せ 第20回

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 毎年、年末になると日本で注目を集める「ユーキャン新語・流行語大賞」。今年も30の言葉がノミネートされた。豪州に住んでいると、意味が理解できる言葉を見つける方が難しいほど、全く耳慣れない単語が並んでいるように見える。

 人名や社名、グループ名、コンテンツ名などの固有名詞を除いて、外来語由来のカタカナを使った借用語を見てみると、今年は「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「NGリスト」「オーバーツーリズム」「推しの子/アイドル」「OSO18/アーバンベア」「10円パン」「電動キックボード」「2024年問題/ライドシェア」「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」「闇バイト」といった10語がノミネートされていた(*1)。

 昨年は、同じような外来語由来の借用語を数えてみると14語。その前年の2021年は12語。どうやら今年は、そこまでの差はないとはいえ、若干カタカナの借用語が少なくなっているようだ。

 英語をそのまま取り入れた「I’m wearing pants!」という言葉が挙がっているのも興味深い。概念や物を表す名詞ではなく、そっくりそのまま英語の文章が、アルファベットのまま流行語となるケースはかなり珍しい。豪州の日本人社会の日本語の会話でも、英語の影響はまず単語、それも多くの場合、名詞を日本語の発音のカタカナに変換して、日本語の文法に基づいた文章の一部として取り入れているケースが多い。

 これは「とにかく明るい安村」というお笑いタレントが、イギリスのオーディション番組で発した言葉だ。日本でもグローバル化という言葉が使われるようになって久しいが、本格的に言葉と国の垣根を越えて人や文化が行き来するようになった結果、いよいよ英語がそのままするっと日本へ入ってくる段階が来たのかもしれない。

 また、英語のアルファベットを用いた言葉は、30語中9単語もノミネートされていた。

 今年を現す言葉となる大賞は、12月1日に以下30語の中から発表される。

*1:「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」とは、新しい学校のリーダーズというグループと、その歌の振り付けにある首を振るダンス。「NGリスト」とは、旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)の記者会見の際、質問時に指名しない記者名を記載したリスト。「オーバーツーリズム」とは、観光客の増加により悪影響が起こる現象。「推しの子/アイドル」とは、漫画、またはアニメのタイトル。「OSO18/アーバンベア」とは、市街地に出没する野生の熊。「10円パン」とは、韓国の10ウォンパンをアレンジした、10円硬貨の形のチーズ入りパン。「電動キックボード」とは、豪州での電動スクーター。「2024年問題/ライドシェア」とは、運転手の労働時間規制変更とUberなどの白タクに関する問題。「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」とは、野球のWBCのラーズ・ヌートバー選手が行ったパフォーマンスのこと。「闇バイト」とは、実行者をバイトという言葉で巧みに募集し、犯罪に加担させる仕事のこと。

「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞 第40回 2023年 ノミネート語
No.1 I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)
No.2 憧れるのをやめましょう
No.3 新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
No.4 新しい戦前
No.5アレ(A.R.E.)
No.6 頂き女子
No.7 X(エックス)
No.8 エッフェル姉さん
No.9 NGリスト/旧ジャニーズ問題
No.10 オーバーツーリズム
No.11 推しの子/アイドル
No.12 OSO18/アーバンベア
No.13 蛙化現象
No.14 5類
No.15 10円パン
No.16 スエコザサ
No.17 性加害
No.18 生成AI
No.19 地球沸騰化
No.20 チャットGPT
No.21 電動キックボード
No.22 2024年問題/ライドシェア
No.23 ひき肉です/ちょんまげ小僧
No.24 藤井八冠
No.25 ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー
No.26 別班/VIVANT(ヴィヴァン)
No.27 観る将
No.28 闇バイト
No.29 4年ぶり/声出し応援
No.30 Y2K

プロフィル

ランス陽子

フォトグラファー/ライター、博士(美術)。現在、グリフィス大学の大学院でオーストラリアの日本人コミュニティーにおける日本語変種を研究中。ゴールドコーストでの調査を手始めに、今後はオーストラリア各地での調査を予定している。在豪日本人が使用している面白い言葉についての情報を募集中。情報やメッセージはFBコメント欄かFBメッセージまで。「オーストラリア弁を探せ!プロジェクト」
(Web:www.facebook.com/JapaneseVariationInAUS

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