「観光、物産、芸術文化、教育、先端技術など、日本が誇る多様な魅力をオーストラリア全土に向けて発信する総合プロモーション」をコンセプトに掲げた「Japan Expo 2023」が11月18日、シドニー・タウン・ホールで開催された。当日のイベント・リポートをお届けする。
(取材・文=早山さくら)
多くの来場者でにぎわった日本の食・観光・文化の祭典
開場時間午前10時に会場へ向かうと入り口前には既に長蛇の列ができており、オーストラリアでの日本の人気ぶりが伺えた。
会場は、日本からの出展も含め40以上の企業と団体によるブースで埋め尽くされた。食品のブースでは納豆や梅干し、そばなど日本食が販売され、試食することもできた。日本酒の試飲は特に人気があり、多くの人でにぎわった。
また、雑貨を扱うブースでは、包丁や弁当箱が販売。航空会社や旅行代理店のブースでは、日本旅行で役立つ裏技やツアーなどが紹介された。
ステージでは、太鼓やヒップホップダンスなど11のグループのパフォーマンスが披露され、会場を盛り上げた。欄間(伝統的な日本の建築様式)や書道体験などワークショップも行われ、オーストラリアにいながら五感で日本を感じられる空間となった。
そして、イベントの目玉となったのは、日本行きの航空券や米、日本食レストランのバウチャーなど豪華賞品が当たる、オーストラリア初、そして最大級の着物コンペティションだった。
同イベントは、オーストラリアに滞在している日本人はもちろん、日本に興味を持つオーストラリア人にとって、日本文化の多様な面を1日で体感できる機会となった。Japan Expoは毎年開催され、大盛況の恒例イベントとなっている。今年参加を逃してしまった人は、ぜひ来年は訪れて欲しい。