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犬山祭(いぬやままつり)/書家れんのつきいち年中行事 第185回

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 ご機嫌いかがですか、れんです。

 1584年、羽柴秀吉陣営と徳川家康・織田信雄(織田信長の次男)連合軍が戦った小牧・長久手の戦いで、秀吉が本陣を置いたのが、現在国宝となっている愛知県犬山市の犬山城です。その犬山城のふもとにある、針鋼(はりつな)神社の例祭が、毎年4月の第1土曜・日曜日に開催される「犬山祭」。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 江戸時代初期の1635年、尾張徳川家付家老(つけがろう)の犬山城主、成瀬正虎(なるせまさとら)の指示で神社の氏子である下本町が馬の塔を、魚屋町が茶摘みの練り物(=祭礼行列)を出したのが始まりとされています(付家老とは将軍の一族から大名になった者に対して将軍家から付けられた藩政を担う家老のこと)。そして、1641年になると下本町が車山(やま)で人形からくりを奉納し、その後、江戸時代中期までには祭りの原型がほぼでき上がったと言われています。

 犬山祭は3層からなる高さ8メートルの車山が主役。城下町だった13の町から各々の車山が引き回されます。これらの車山は曳山(ひきやま=祭で引いたり、担いだりする物の総称・山車のこと)の形態では「人形屋台」に属し、3層式の屋台としては日本最古の物で、江戸時代から伝わるからくり人形を笛や太鼓の音に合わせて操ります。

 1日目を「試楽(しんがく)」、2日目を「本楽」と言いますが、両日とも午前中に各町から針綱神社に集結した車山が順次からくりを奉納します。そして、夜は365個の提灯をともした13台の夜車山が満開の桜並木の城下町を巡行。夜空に浮かぶ犬山城と共に絢爛(けんらん)豪華な景観で観客を魅了します。

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub





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