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40年間の外交官人生を懸けた覚悟の手記─前駐オーストラリア大使・山上信吾氏の著書「日本外交の劣化 再生への道」発刊

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 2020年12月に着任し、23年4月までの2年4カ月、駐豪大使として数々の難局を乗り越え両国関係の発展に尽力した山上信吾氏が、「南半球便り─駐豪大使の外交最前線体験記」(文藝春秋企画出版部)、「中国『戦狼外交』と闘う」(文春新書)に続く第3作「日本外交の劣化 再生への道」を出版した。

 同書は、山上氏の長年にわたる外交第一線での実体験や見聞に基づき、特に2つの局長ポスト時代と駐豪大使時代のものが主要なベースになっている。日本にとって外交の役割が年々重要になってきているにもかかわらず、「政治主導」の掛け声の下で顕著になってきた官僚の士気の低下、永田町・霞が関における外交当局の地盤沈下と実際の外交現場での惨状に対する強い危機感など、メッセージの全てが同書に込められている。

 2023年12月に外務省を退官した山上氏は「本書は、外交官としての私の遺言である。遺言である以上、かつての先輩、同僚、後輩との人間関係に遠慮して行儀よく丸く収めることは、とうにあきらめた。むしろ、今後の日本外交のために、歯に衣着せずに、敬称を略して語ることとした。劣化の深刻さは、待ったなしだからだ」と話す。

 同書は、日本全国の有力書店及びオンライン書店で購入可能できる。





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