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シドニーの日本人学校がすごい! 日英バイリンガル、世界で活躍するグローバル人材を育てる秘訣とは?─保護者に聞いた学校の魅力

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 日本人学級と国際学級を併設し、ミックス・レッスンを実践するシドニー日本人国際学校(Sydney Japanese International School/SJIS)。今回は、それぞれの学級に在籍するお子さんを持つ保護者4人に、入学させる決め手となった理由や、サポート体制、施設、SJISに通うようになってから変化したお子さんの様子や成長を感じた点などについて、率直に語って頂いた。

髙間治子さん
お子さんの学年: Year 6 、Year 4(日本人学級)
在豪歴:3年3カ月

夫の転勤に伴い長女が小学3年(現在6年生/Year 6)、次女が小学1年(現在4年生/Year 4)に進級するタイミングで来豪。それまで子どもたちは英語を習ったことがなく、数年で日本に帰国する予定のため、日本人学級を選択。

田邉空美季さん
お子さんの学年: Year 6 、Year 4(日本人学級)
在豪歴:2年8カ月

夫の仕事の都合で、2021年からシドニー駐在。数年で帰国予定のため、長女・小学6年(Year 6)と長男・小学4年(Year 4)の学習において、日本のカリキュラムを途切れさせないことを優先し、日本人学級に通わせている。

ブラウン尚子さん
お子さんの学年: Year 5(国際学級)
在豪歴:13年

2011年に来豪し、オーストラリア人の夫と12年に結婚。来豪以降インナー・ウェストで暮らしていたが、日本のことも勉強して欲しいと思い、娘の入学を機にテリー・ヒルズ近くに引っ越し、娘が19年にキンディーに入学、20年より日本人学級、23年ターム2に国際学級へ転籍。

諸澤若葉さん
お子さんの学年: Year 5 (国際学級)
在豪歴:6年

長男(Year 5)が5歳の時に来豪。長女(3歳)、次女(0歳)をオーストラリアで出産。自身がオーストラリアのハイスクールに通い、日本で帰国子女受験の経験を持つ。長男がYear 4の時にローカルの小学校からSJISの国際学級へ転入。子どもたちの英語と日本語の学力向上を目指している。


それぞれのバックグラウンドとSJISを選択した理由

──現在、シドニー日本人国際学校(以下、SJIS)に通うお子様を持つ保護者の方々にお集まり頂きました。まずはSJISを選んだ理由について伺えますか。

髙間:来豪することが決まった時、長女が小学3年生、次女がちょうど小学校に入学するタイミングだったのですが、娘たちは、全く英語の学習経験がなく、日本語しか分からなかったので、本人たちが安心して過ごせる、日本語を使う学校に行かせたいと思い、本人たちもの希望もあってSJISを選びました。

田邉:うちも同様、娘が小学3年生で息子が小学1年生の時に来豪することが決まり、長くいる予定ではなかったので、親の希望として日本のカリキュラムを続けさせたいという点と、急に現地校に入って子どもたちにストレスが掛かる環境になるのは良くないと考えました。これまで通り、同じようなカリキュラムで日本語を使える環境の中でのびのびと過ごして欲しいと思いました。

ブラウン:日本に親しみのあるオーストラリア人の主人は、オーストラリアと日本を行き来し、娘が両国の学校を卒業することを望んでいたのですが、生活の拠点を2カ所に置くことや、学校優先で休暇の取得が難しくなることなどを考えると現実的ではないと思っていた時にSJISを知り、ここならバイリンガル教育を受けさせてもらえると考え、選ばせて頂きました。

諸澤:息子が5歳の時に来豪し、現地校に通い始め、低学年のうちは良かったのですが、学年が上がるにつれて、どちらの言語もあまり得意ではない、勉強に自信が持てないという、バイリンガル特有の悩みが出てきました。それが強く出たのがリーディングで、図書館に行って本を借りなくなったので理由を聞くと、「本を読むのが面白くない、勉強をしているみたい」と言うので、少人数制のクラスでバイリンガル教育に長けていると聞いて以前から気になっていたSJISに問い合わせました。1日体験を通して息子がすごく気に入り、通いたいという意思を感じたので、そのまますぐに転入させました。

──どのような経緯でSJISを知りましたか?

諸澤:子どもが小さい時にファミリー・ファンデーに参加したのがきっかけですが、近所に住んでる方々からもSJISについてすごく良い学校だと伺っていました。

田邉:最初はインターネットで、シドニーに赴任が決まった際、検索したらすぐに出てきました。また、駐在員や海外に行く人向けの冊子みたいなものが会社などから配られており、そこにも載っていました。主人が3カ月ほど先にオーストラリアに来ていたので、現地にいる方々に話を伺ったところ、とても良い学校だとSJISを勧めて頂きました。

──学校以外でのお子様の学習環境や語学力について伺えますか。

髙間:英語の学習環境は、ほぼ学校の授業がメインです。自宅で他の教材を使っての勉強や、積極的に英語のテレビを中心に見せようとする働きかけは特にしていません。余裕を持って楽しみながら勉強しているので、英語に対する興味がものすごく高まっていて、他のお子さんもよく英検を受けているので、自らやる気を持ち、長女はYear 5の時に英検2級に受かり、次女はYear 4で英検準2級に挑戦中です。日本に帰ってからも準1級以上を目指したいと、すごくやる気を持って勉強に取り組んでいます。

田邉:うちも英語の勉強としては、学校の授業や宿題がメインで、テレビを見せたり別の教材を使用したりすることはないです。学校の授業が楽しいこともあってか、自然と興味を持つようになり、来豪当初はアルファベットすら読めない状態だった息子が、今は英語の簡単な本を読めるようになり、割と聞き取りもできています。英語を使う先生方や友達から影響を受け、英語を使うこと自体が好きになってきていると感じます。

ブラウン:私の娘は、Year 1~3まで日本人学級で学び、昨年の4月に国際学級に転籍したのですが、日本語の基礎は最初の3年間で培ったと感じています。私とは完全に日本語で話すのですが、主人がオーストラリア人なので家では英語がメインで、読み書きに関してもそんなに心配はしてないレベルです。国際学級に転籍させたのは、ハイスクールに進学することを見据えた際、やはり日本人学級での1時間の英語の授業だけでは足りないと感じたからです。話す分には全く問題なく、娘が苦労しているとは見受けられませんが、オーストラリアのカリキュラムに沿って勉強して行かなければ、ハイスクールに入った時に本人が苦労するのではないかという思いがありました。

諸澤:5歳から通った現地校にいた際、息子が英語を取得するのに結構時間が掛かってしまい、あまり得意でなかったのですが、転入後のYear 5以降、SJISの先生から基礎が抜けていると指摘があり、基礎的なことをもう1度復習するクラスでだいぶ息子の英語力が伸び、今では他の子どもたちと変わらないぐらいになりました。現地校は人数が多くてなかなか1人ひとりに目が行き届かず、EAL/D(英語を母国語としない生徒のための英語レッスン)はある程度英語ができるようになると日数が減っていきます。オーストラリアにはさまざま国のバックグラウンドを持つ子どもたちがいるのでEAL/Dは満員で、現地校ではフォローが難しいと感じました。日本語力に関しては、ずっと補習校に通っていたのですが、スポーツを習わせることで、どうしても土曜日に行われる補修校に通うのが難しくなってしまいました。SJISに転入させてから学校の勉強はもちろん、バスの中で友達と話したり、学校で遊んだりしてだいぶ日本語力も伸びてきたように思うので、今はどちらも問題ないです。私の母がオーストラリア人で、週の半分ほど子どもたちは見てくれているので、母と子どもたちは完全に英語で、主人は日本人なので自宅では日本語という少し特殊な環境です。

言語の習得だけでなく自然と多様性が学べる環境

──バイリンガル教育についての考えをお聞かせください。

ブラウン:SJISに通うお子さんは、家では第3カ国語、第4カ国と、もう一歩先と言うか、多言語を話すご家庭も多い印象です。子どもたちは、言語はコミュニケーション・ツールと認識してると思うので、そういう部分では選択肢が広がるので、娘にも興味があったら好きな言語を学んで欲しいと思っています。学校でK-popがすごく流行っているようで、アプリを活用して韓国語の勉強をしている子もいたりするみたいで、すごく面白いと思います。可能性が広がっていく環境に置かせてもらっていると感じます。

髙間:親の希望としては、将来の選択肢を増やすきっかけになったら良いと思っています。日本に帰国して中学・高校に進学した際に、交換留学があったら行ってみようかなと思うきっかけになったり、海外の大学に行きたいと思うかもしれません。また、就職を考える際、外資系の会社に興味を持った場合、心のハードルが少しでも低くチャレンジしやすくなったら良いなと思います。英語という言語だけでなく、さまざまなバックグラウンドのお子さんたちとたくさん接するという点で、親から見て、子どもの価値観が変わってきたと感じます。視野が広がるきっかけになっていると思うので、これから成長するにつれての人間性など、そういった部分にもすごく良い影響があると思います。

田邉:子どもにバイリンガルになって欲しいとか、海外に出て欲しいという希望は特にありませんでした。もちろん本人たちが希望すれば応援しますが、親としては、積極的に英語をやらせたいという気持ちはないです。ただ、親の都合で海外に連れてきてしまったので、英語を嫌いにならないでくれたら良いというのが一番の希望でした。幸い今は英語が好きと言ってくれているので、それは本当にSJISの教育体制のおかげだとすごく感謝しています。また、マルチカルチャーという意味で、異なる文化に接してそれを受け入れる力を身に付けているというのが、子どもたちとって言語以上に今後武器になるのではないかと感じています。今の経験を生かし、本人たちが自分の頭で考えて将来やりたいことを見つける上で、ずっと日本にいるよりも広い視野を持って選んでくれたらうれしいと考えています。

諸澤:親の希望としては、オーストラリアの大学に進学して欲しいと思っています。私自身が、日本の大学とオーストラリアの大学を出ていて、こちらの大学に通った際、さまざまなバックグラウンドの人たちがいて、日本との違いも多くカルチャーショックを受けた経験があります。そういった経験から息子がSJISでバイリンガル教育を受けるに当たり 、言語だけではなく両国の文化も学び、多様性やさまざまなバックグラウンドを受け入れることで将来の可能性や選択肢が広がったら良いなと感じています。オーストラリア人でもあり、日本人でもある息子は、すごくアイデンティティーがぶれた時期がありました。でも、オーストラリアに住んいでる日本人バックグラウンドというアイデンティティーがSJISに来てからすぐに確立されたと思います。本人も日本人であることをすごく誇りに思っており、英語で友達とコミュニケーションをとって、日本の文化を学べる環境にいるのがすごく合っています。

SJISは施設や行事が充実していますが、お子さんたちが気に入っているのはどのような点ですか。

ブラウン:うちの娘は茶道部に所属しているのですが、それは他の学校にはない強みだと思います。本人もレアな体験ができることに誇りを持っていますし、クラブ活動を楽しんでいてくれいて、すごくうれしいです。

諸澤:運動施設がとにかくすばらしいです。息子は体を動かすことがすごく好きで、体育館があるので雨の日も運動でき、現地校にはないような体育の授業を受けることができる点が、本人が一番喜んでいることだと思います。運動会やクロスカントリーなど練習を何回か重ね、子どもたちの成功体験を導いてあげるところもすばらしいと感じています。

髙間:日本の学校だと運動会の前にすごく練習を重ねますよね。それで元気がなくなってしまう子もいたりして。子どもの調子が悪そうだなと思ったら、行事前ということもありました。それに比べるとSJISは、子どもたちに余裕を持った練習量で本番を迎えさせているというか、ストレスなく準備させてくれていると思います。

諸澤:SJISはバランスが良く、両国のいいとこどりをしていますよね。

田邉:私は初めてSJISを訪れた際、オーバルのトラックを見て、すごくしっかりしていたから感動して、息子が運動をするのが好きなので、あのトラックで普段走り回れるのも、スポーツ・デーで活用されるのもすごく喜んでいます。また、畑があるのもユニークだと思います。各学年それぞれにスペースがあって、日本だときっと「これを植えましょう」みたいな感じですが、クラスで話し合って割と自由に好きな野菜や果物を植えているらしく、時々収穫して「今日はこんなに大きいズッキーニが取れたと言って持って帰ってきたりするんです。水やりも当番とかではなく、それぞれ気付いた時に水をあげているらしくて、そういう環境がすごく良いなと感じています。施設で言うと、南半球最大級と言われている図書館ですね。日本の学校の図書室より蔵書が多いのではないかと思うくらい充実しています。学校側が毎年希望を聞いてくださり、リクエストもできるので、読みたい本が日本で発売された時に入れてもらえ、本当にありがたいです。

髙間:かなり新しい本を入れてもらえるので、すぐに読めるのが良いですよね。

田邉:保護者も借りられるので、うれしいです。

諸澤:行事で言うと、国際学級では家庭科の授業がないので、タームに1回、日本語の授業で調理実習が実施され、畑で取れたものなどを使って日本食を作っているのも良いですよね。

担任だけでなく学校全体で子どもたちを見てくれる安心感

──サポート体制についてはいかがですか。

諸澤:息子の場合、低学年の時に英語の基礎ができてなかったことを先生がすぐに気付いてサポートしてくださったことで、英語力が伸びました。SJISは少人数のため、1人ひとりに目が行き届いているし、子どもの現状や学力のことを先生がすごくよく把握していると思います。ローカルの学校の場合、人数がすごく多いので先生が全てを把握するのは難しいと感じています。

髙間:クラスの人数が少ないので、先生の目が行き届いている安心感というのは大きいです。Year 6は現在10人で、日本と比べると約3〜4分の1の生徒の数になります。先生との対話がすごく多く、子どもたちが先生は自分のことを分かってくれているという自信というか、安心感を持っていると感じます。日本人学級の担任の先生は日本から派遣されているので、これまで通り日本で受けてきた内容で教えてもらえていますし、英語科の先生たちにもすごくきめ細やかに英語を教えて頂いていて、やはり先生方に魅力があるから子どもたちの英語へのやる気が出ているかなと思います。

田邉:日本の学校の場合、1クラス30人くらいで1学年に3、4クラスにある状態なので、先生の目も当然分散されてしまいますが、SJISでは本当にきめ細やかに見て下さります。担任の先生だけでなく、他のクラスの先生も、多分全校生徒の名前を分かっているし、前年に受け持った生徒のこともよく見てくれてるので、調子が良くなかったり、落ち込んでたりすると、担任の先生はもちろん、校長先生までもが声を掛けて下さると子こどもたちから聞いています。すごくたくさんの目で見て頂いていると感じます。

ブラウン:昨年、娘が日本人学級から国際学級に転籍した際、娘のことも心配でしたが、私が先生と英語でやり取りをする点でも不安がありました。でも国際学級の先生方や教頭先生など、他の国のインターナショナル・スクールでの経験があったり、英語が第一言語でない人たちとのコミュニケーションにもすごく慣れていらっしゃるし、日本に親しみを持ってくれる先生も多いので、そういう意味では安心していろいろなことを相談できます。娘は両言語を同時進行で勉強しているので、キャッチアップが難しい時もありますが、SJISの先生はそういう子どもたちへのフォローもすごく上手だと思います。

諸澤:保護者へのサポート体制で言うと、国際学級の場合、ニュースレターが英語と日本語どちらも記載されています。そのため、大事な連絡をきちんと理解でき、何かミスをすることもないので、すごく助かります。アッセンブリー(集会)などにおいても、日本語に通訳して下さることもあるし、英語または日本語のどちらかが不得意でも理解できるよう、気を遣って下さっていると感じます。

髙間:担任の先生とは、Eメールなどを通じてコミュニケーションが取れるので、気になることがあれば、すぐにお話できる関係性を築けている点もうれしいです。

田邉:心強いですよね。先生とすぐに連絡し合えるし、何かあれば先生も気軽に電話やメールで様子を教えて下さったりするので、本当にありがたいです。

──保護者の方々が参加する行事や、保護者同士のつながりについてはどのような印象をお持ちですか。

田邉:スクール・コンサートや劇の発表会など、子どもの成長を感じられるような行事が良いタイミングで適宜あるので、すごくありがたいと思っています。スポーツ・デーなど、保護者が参加する行事もあり、盛り上がります。

ブラウン:SJISでは、入学式と卒業式がありますよね。卒業式は現地校でもすごく盛大に行われると思うのですが、入学式は行われません。保護者も一緒にクラスの集合写真に写ることができるなど、すごく良い記念になります。セレモニーなど、節目の時をきちんとした形で残せるというのは、SJISならではだと思います。保護者同士のつながりについては、娘の友達のお子さんを通してのキャッチアップやフェアウェル・パーティー、クラスでの集まりも他の学校に比べると頻繁にあると思うので、そういう部分ではつながるチャンスがたくさんあります。

髙間:うちはチャーター・バスで登校させており、毎日送り迎えで同じバス停に行くので、そこのメンバーと顔見知りになり仲良くしています。特に駐在家庭は、オーストラリアでの生活が軌道に乗るまで分からないことがたくさんあるので、助け合うことも多く、同じクラスの保護者だけでなく、いろいろな所からつながりができていると思います。

田邉:SJISでは、新しい人が入って来ることが日常茶飯事で、日本から来るのか現地校から来るのか、どこからいらっしゃるのかはそれぞれですが、学校はもちろんオーストラリア独特のこともあるので、分からないことがたくさんあると思いますが、皆さんがウェルカムな感じで、「来てくれてありがとう」「何でも聞いて」と接する方々がすごく多い印象です。

自己肯定感や自信がつきアイデンティティーが確立できた

──SJISに通うようになって変化したお子さんの様子などについて伺えますか。

髙間:うちの娘たちは、SJISに通うようになってから自己肯定感が高くなった気がします。オーストラリアに来て3年が過ぎ、特に女の子なので、多感な時期でもあると思うのですが、SJISは転入・転出のお子さんが多いので、誰かが新しくメンバーに加わってもいつもウェルカムですごく寛容な雰囲気の学校だと思います。こちらに来る前は、友達ができるかなど、親の私も心配でしたが、「友達を作る」ではなく、当たり前にいる仲間なので、例えば、休み時間の過ごし方について、1人で本を読みたかったから図書室に行った、オーバルを散歩したかったから近くにいたあの子と一緒に歩いた、アリの巣が気になって他の学年の子と一緒にアリを観察したなど、みんなが自然の中で各々の時間の過ごし方をすごく楽しんでいる感じがします。誰と何をしようというより、その時に自分がやりたいことを優先する気持ちが強くなったと言うか、「みんながやっているから私もしよう」という考えにならないのだなと思って、見ていてすごく面白いです。自分がやりたいことをするのを積み重ね、自己肯定感というものが少し高くなってきていると感じます。

ブラウン: 我が家は娘の入学をきっかけに引っ越して来ました。SJISはテリー・ヒルズにあり海が近く、夏はニッパーズ(ライフセーバーのジュニア・トレーニング)に通わせるなど、娘にオーストラリアならではのことをさせてあげられています。学校では茶道部に所属しているため、夫の実家のあるタスマニアの親戚からすごいとほめられ、オーストラリアと日本の良い文化を身近に感じて生活できているのは、本当にありがたいです。

諸澤:息子の場合、自信が付いたことが大きいと思います。現地校から転入した際、英語も日本語もあまり得意ではありませんでしたが、すごく日本語力と英語力が付いた点もそうですし、両国の文化を学ぶことにより、多文化の中で多様性を受け入れ、自身のジャパニーズ・バックグラウンドを誇りに思い、自己肯定感がすごく高まったと感じます。それが自信につながったと思います。

田邉:娘も息子も本当に伸び伸びしています。もちろん悪いことをすれば注意されますが、休み時間の過ごし方や勉強のやり方など、どのようにするか間違っていなければ、誰も否定しません。娘がYear 6なのですが、日本にいてそれくらいの歳だと、周りから何かを言われたりすることがあると思うのですが、ここでは個人を尊重されるので、子どもたちが自分のやりたいことができる、思っていることを出せるという環境にいるので、本当にありがたいと思います。息子は、多文化の中にいるということもあるのか、受け入れることが増えた気がします。「この子はこういう子」「僕はこうしたい」とけんかをしないで受け入れることを覚えてきました。本人も伸び伸びと気持ち的に楽に生きているような感じがします。

髙間:うちは駐在なので、必ず日本に帰ることが決まっているのですが、帰国した時に日本の社会で直面する問題ってすごくあると思うんですね。ここにいたら起こらないことが日本の学校や社会であると思いますが、そういうことにぶつかった時にそれに耐える心とか、選択肢を自分の心の中に作るなど、そういう面ですごく良い経験をしていると思います。ずっと日本にいるよりも、いろいろな人と出会い、自然の中で自分を見つめ直す時間も多いですし、今後日本に帰った時に本人たちの強みになる経験を今させて頂いていると思っています。

──本日はありがとうございました。

(6月14日、シドニー日本人国際学校で)

シドニー日本人国際学校では、保護者らが学校を見学できるオープン・デーを随時開催。次回は8月18日に行われる。同校のウェブサイトの「学校オープンデー予約フォーム」から予約できる。

シドニー日本人国際学校(Sydney Japanese International School)

住所: 112 Booralie Rd., Terrey Hills NSW
Tel: (02)9450-1833
Email: registrar@sjis.nsw.edu.au
Web: www.sjis.nsw.edu.au
Instagram: @sydney_japanese_school
Facebook: @SJISAU





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