シドニー日本クラブ(JCS)が主催するイベント「Matsuri Festival in Chatswood 2024」が9月14日、チャッツウッド・モールで開催された。本イベントは、オーストラリアの日本人定住者を中心とした会・シドニー日本クラブが文化交流を目的に開催する“日本を愛する人”に向けたイベントだ。日本食の屋台をはじめ、日本を知るためのワークショップ、ヨーヨー釣りなど日本の文化に着目した様々な催しを楽しむことができる。今回は日豪プレスのスタッフが体験した祭りの様子をレポートする。(取材・文:沼本奈々)
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2024年の「Matsuri Festival in Chatswood 2024」は天気に恵まれ、暖かな日差しの中で開催された。午前からの開始でありながら、会場はすでにたくさんの人びとでにぎわいを見せる。
真っ先に目を惹いたのは、鮮やかな着物がならぶ「Kimono Australia」のブース。日本の伝統である着物を販売するこのブースには、草履や帯板など着付けに必要な小物も並ぶ。多くの人が興味津々といった様子で華やかな着物の魅力を楽しんでいた。
子どもたちが我先にと群がっていたのはヨーヨー釣りのブースだ。こちらは日本のお祭りや縁日でよく見かける伝統的な屋台を再現しており、たくさんの子どもたちが真剣にヨーヨーをねらう。筆者もどこか懐かしい気持ちを思い出した。
奥にはワークショップを開催するブースが集まる。茶道、華道、書道、折り紙など日本ならではの文化を体験できるワークショップ・スペースでは、ローカルの人びとが茶道や華道に挑戦する姿も見られた。どのブースも大人から子どもまで楽しめる内容になっていることから、多くの親子連れでにぎわっていた。
和太鼓、書道など日本を伝える多様なパフォーマンス
メイン・ステージでは日本を象徴するようなパフォーマンスが繰り広げられる。書道、J-POPを演奏するバンドをはじめ、力強い音色を響かせる和太鼓など、多種多様なアプローチで”日本“を表現するパフォーマーが集まり、圧巻のステージとなった。特に、今回和太鼓を演奏した「和太鼓りんどう」の方々は、太陽の日差しに負けないパワフルな演奏で会場を大きく盛り上げてくれた。
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他にも、日本の伝統的なかたちや柄を取り入れながらも食洗機・電子レンジ対応であるお弁当箱や、オリジナルの味噌、その味噌を使用した味噌汁の販売など物販も充実。フード・ブースにはおにぎりやたこ焼きなど、オーストラリアにいると恋しくなる日本のソウルフードが多数並んだ。「Matsuri Festival in Chatswood 2024」で日本の慣れ親しんだ文化に触れ、懐かしい気持ちが込み上げた。
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