ワーキング・ホリデー・ビザでオーストラリアを訪れた日本人が友人を作り、互いに助け合うための機会を提供している「3rd Place(サードプレイス)」。同グループの活動目的や、9月7日にメルボルンで開催された交流会の様子をお届けする。
(文=沖あやか、写真提供=3rd Place)
異国での日本人コミュニティーの重要性
オーストラリアに来て間もない日本人の多くは、知り合いが少なく、不安な気持ちで生活をスタートすることも。現地の日本人が連携して情報を共有し、サポートし合うことが大切だ。3rd Placeは、異国での生活に不安を抱える日本人同士が助け合い、信頼できるコミュニティーを築くことを目的に活動。こうした交流の場が、日常のストレスや孤立感を和らげる場として機能しているのではないだろうか。
9月7日に行われた交流会には約15人が参加し、多くの人がメルボルンに来て3カ月ほどだという。参加者には無料でカレーが振る舞われ、私もそのおいしいカレーを堪能した。和やかな雰囲気の中、参加者たちは自然に会話を楽しみ、自身の経験や将来の計画について語り合った。初対面の人たちがすぐに打ち解け、新しい友人を作る良い機会となった。
運営メンバーが語る3rd Place発足の理由
3rd Placeは、北山楓太さん、高橋将史さん、野口まささんの3人が中心となり運営されている。
北山さんは、かつて悪徳ファームで働いた辛い経験を持つ。1日8時間働いても3000円ほどしか稼げないような厳しい状況で、「正しい情報さえあれば、そんな思いをしなくて済んだ」と話す。北山さんは、3rd Placeを通じて同じようなトラブルに巻き込まれないために信頼できる情報を提供することを目指しているという。
長年メルボルンに住み、日本人同士の交流の大切さを感じるという高橋さんは、「日本人はもっと積極的に人とつながり、異国での孤独を和らげるべきだ」と話す。3rd Placeを通じて、オーストラリアでの生活を支えるネットワーク作りに貢献している。
そして野口さんも3rd Placeの活動に熱心に取り組んでおり、メルボルンにいる日本人を支援したいという強い思いを持っている。「助け合うことで、異国での生活がもっと楽しくなる」と語り、コミュニティーを広げていくことの重要性を強調。また、「和やかな、仲の良いコミュニティーをメルボルンで作っていきたい」と話してくれた。
今後も定期的に開催される交流会やイベント
今回の交流会では、多くの参加者が新しいつながりを築き、意見交換が活発に行われていた。私自身もさまざまな人と話し、異国での生活のリアルな状況を知ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができた。
3rd Placeは、今後も定期的に交流会やイベントなどを企画している。興味のある人は、野口まささんのLINE(ID: zemch)にお問い合わせを。皆様のメルボルン生活が充実したものになりますように。