
海外で暮らす家族にとって、日本の冬の楽しみといえば、やっぱりスキー。今回、ニュージーランドやアメリカ、フランスの名だたるスキーリゾートを経験してきた夫ジョー、スキー2回目の娘アイリス、そしてスノーボード初心者の私の家族3人で、タングラムスキーサーカスへ行ってきました。ゲレンデの充実度やアクセスの良さ、温泉、食事など、家族みんなで楽しめるポイントがたくさん詰まった旅になりました。
(文・写真:バトラー佳子)
初心者から上級者まで!家族みんなが楽しめる斑尾のゲレンデ

長野県信濃町にあるタングラムスキーサーカスには、初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースがそろっています。私たちが宿泊した斑尾東急リゾートホテルタングラムはゲレンデ直結で、いつでも快適にアクセス可能。子連れにはとても便利で、ありがたいポイントでした。
ゲレンデの魅力はコースだけではありません。北信五岳や野尻湖の雄大な景色を望みながら、爽快な滑走を楽しめます。さらに、斑尾全山共通リフト券があれば、隣接する斑尾高原スキー場まで滑走可能。エリア有数のビッグ・ゲレンデとして、より広範囲にわたるコースを堪能できます。
キッズパークも充実しており、娘のアイリスは、雪の上のメリーゴーランド「ボーラーカルーセル」に乗って大はしゃぎ!ソリや大きな「ふわふわ」、滑り台も思いきり楽しみました。さらに、ゲレンデ内には暖かな野尻湖ラウンジも完備され、休憩も可能。夫婦で交代しながら滑るのにぴったりで、ロスタイムなく満喫できました。
世界の雪山を経験した夫も大満足!上級者向けの魅力

夫のジョーは、世界中のスキー・リゾートを滑ってきた生粋のスキーヤー。そんな彼が感動したのが、斑尾の雪質と多彩なコースです。日本ならではの軽くてふかふかなパウダースノーは、どの国でも味わえない魅力。私たちが訪れた時期は、新雪が連日40センチほど積もり、極上の斑尾パウダー、通称「マダパウ」を存分に楽しむことができました。
ツリーランや非圧雪コースはスリル満点で、ジョーも大満足の様子。コース全体のレイアウトが工夫されていて、上級者でも飽きることなく挑戦できるのも魅力です。私と交代しつつ、ほとんど休むことなく滑り続けていました。
最新テクノロジーで、もっと快適な滞在に

タングラムスキーサーカスに直結する 斑尾東急リゾートホテルタングラムは、244の客室を備え、各種レストランやバンケットルーム、リラクゼーション施設など充実の設備を誇ります。館内のロビーやレストラン、プール、そして一部の客室からは、天井まで広がる大きな窓を通してゲレンデの絶景を一望。開放感あふれる景色が、滞在をより特別なものにしてくれます。
ホテル1階はスキー場のセンターハウスとしての役割も果たし、チケットセンター、レンタルカウンター、スクール受付などが集約。スキーやスノーボードを存分に楽しむための利便性も抜群でした。
滞在中、印象的だったのが最新テクノロジーを活用した便利なサービスの数々。客室キーに付属のタグを使えば、自動精算機でスムーズにチェックアウトができ、フロントの混雑を避けられます。
また、日本のホテル業界で初導入された24時間営業の無人売店「タングラムスマートストア」では、キー付属のタグをかざして入店し、商品を取るだけで自動決済が完了。深夜でも気軽に買い物ができるのが魅力でした。
レストランや温泉の混雑状況をリアルタイムで確認できるシステムもあり、短気な夫と幼い娘と一緒でも、効率よく快適に過ごせました。
そして何より感動したのが、音声認識と自動翻訳が可能な「ワイワイシステム」。英語対応のスタッフがいるだけでなく、マイクに話しかけると瞬時に画面上で翻訳されるため、言葉の壁を感じることなく安心して利用できます。娘も夢中になって話しかけ、大喜びでした。
スキー後は温泉でリラックス

スキー後の楽しみといえば、やっぱり温泉。ホテルタングラムには温泉大浴場、露天風呂、水風呂、サウナが完備されていて、疲れた体を芯から癒してくれます。特に露天風呂では、雪景色を眺めながらのんびりと浸かることができ、心も体もリフレッシュできました。
源泉は延徳温泉。泉質は塩化物泉で湯冷めしにくく、神経痛や筋肉痛、冷えなどにも効果的です。スキーやスノーボードで酷使した筋肉をしっかりと癒してくれ、翌日も快適に滑ることができました。
また、ホテルには冬でも楽しめる室内温水プールも完備。ゲレンデを眺めながらプールに入るというぜいたくな時間も過ごすことができます。
ビュッフェスタイルの食事で満足度アップ!

食事はホテルタングラムのビュッフェレストラン「ZIGZAG(ジグザグ)」で頂きました。和洋中の本格料理が並び、好きなものを好きなだけ楽しめるのが魅力。特にデザート・コーナーは種類が豊富で、アイリスも「どれを食べようか迷っちゃう!」とうれしそうでした。私は、普段の海外暮らしではなかなか味わえない本格的なお寿司やわらび餅に舌鼓。
朝食ビュッフェも充実していて、スキー前にしっかりとエネルギーチャージできます。新鮮な地元の食材を使った料理の数々に、大満足でした。
心温まるおもてなしに感動

旅にはハプニングがつきものですが、今回実は、到着直後に娘が体調を崩し、その後、私もダウンしてしまいました。そんな状況の中、ホテルのスタッフ1人ひとりが親身になって対応してくださり、本当に助かりました。さりげなく温かなお心遣いが、本当に身に沁みたのです。おかげさまで滞在期間中に無事回復し、スキーも存分に楽しむことができました。
また、滞在中は新雪に恵まれ、スキーのコンディションは最高でしたが、一方で大雪による事故やトラブルも。帰りのタクシーがなかなか捕まらず困っていたところ、フロントの方々のサポートのおかげで、なんとか無事に帰路につくことができました。こうした細やかなご配慮のおかげで、最後まで安心して過ごせたのが本当にありがたかったです。
最新のテクノロジーが整った快適な施設でしたが、最後に一番心に残ったのは、やはり人の手によるおもてなし。旅先でのこうした温かなサポートがあるからこそ、また訪れたいと心から思いました。
まとめ
今回の斑尾スキー旅行は、家族全員が大満足の滞在となりました。初心者から上級者まで楽しめるゲレンデ、海外からの訪問者にも優しいサービス、温泉や食事の充実度など、全ての要素がそろっていました。スキーを通して娘の成長を間近で見られたのも、親として何よりもうれしい経験でした。
日本でのスキー旅行を考えている人には、タングラムスキーサーカスをぜひお勧めしたいです!
斑尾東急リゾートホテルタングラム
住所:〒389-1302 長野県上水内郡信濃町古海3575-8
Tel: +81 26-258-3511
Web: https://www.tangram.jp/
Yoshiko Profile

オーストラリアでは趣味のサーフィンをたしなむが、スノーボードは初心者レベル。今回が4回目のゲレンデ体験で、サーフィンもスノーボードも、マイペースに満喫中。横ノリ系スポーツが好き。夫のジョーは、ニュージーランドのワナカやアメリカのジャクソン・ワイオミング、フランスのシャモニーなど、世界中のスキータウンに住み、スキーをしてきた。近年は日本の雪山に魅了され開眼。娘のアイリスは、今回が2回目のスキー。